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フェティッシュの火曜日
 
日本一小さい大仏は愛されていた

おそば屋さんへ

「大仏庵」は大仏様の真正面にあるそば屋。ここは思いきり大仏押しの店名で心躍る(と思ったけど別に大仏を押しているわけじゃない)。


大仏そばみたいなメニューはないです

普通のおそば屋さんだけど、自慢がある

店の中からいつも大仏様がみえることだ

「スカイツリーの見える店」というのはわりとどこでもそうだったりするが、「180センチの大仏様が見える店」はそうそうない。そういった意味で最高の立地なのだよ大仏庵は。

ご主人に鎌ケ谷大仏の魅力をきいた

はじめは大きかった

生まれたときからここに住んでいるというご主人は、やっぱり子供の頃は大きく感じていたそうだ。「毎日見てると、だんだん小さくなっていくんだよね。でも自宅の庭のカエデの木も同じで、だんだん幹が細くなっていく。それって自分が大きくなってるからそう感じるだけで、大人になってから実はかわいい大仏様だったんだなって思った」

同じだ、すごくわかります、とちょっと感激してしまった。こんなふうに、地元の人に具体的な魅力を聞いてもみんな結局は「小さい」というだけだ。果たしてそれは魅力なのかしら、という話なのだが、ここで成長した人にとっては、毎日そばにある大きい物を追い越したという事で(実際は追い越してないけど)、自分が大きくなった実感をひしひしと感じる事ができる。これが奈良の大仏ならいつまでも大きな大仏様だと思う。


やはりこのポスター

鎌ケ谷大仏ソングの発祥はここだった

CD発売のエピソードをきいた。このそば屋の常連の女子高生が、BayFMのとある番組に「私の町のとても小さい大仏様を有名にしてください」という投書をしたところ、パーソナリティが「よし、有名にしてあげる!」と奮起して、番組で関わっていたスキップカウズに曲を作らせたそうだ。カップリングには「大仏庵」という歌詞も登場する。

突然なんの前触れもなくパーソナリティが店を訪れたり、毎週電話で番組に出演したり、公開収録を店の隣の神社で行ったりと、ご主人にとって忙しい日々が訪れた。それがきっかけで少しだけ鎌ケ谷大仏が知られるようになったのだそうだ。


今はようやく落ち着き、おいしいおそばをゆっくり食べられます

3年前にラジオをつけると、しばしば鎌ケ谷大仏の話をしていたり、だいぶつーだいぶつー♪という歌が聞こえてきたりしたのはここのお店のお客さんのしわざだったのか…。それが知れただけでもよかった。

このような経緯で、ちょっとだけ有名になったミニ仏を他県から見に来るという人も続出。お店に入ってきて「大仏様はどこですか?」と尋ねてくる人もいたとか。志村うしろうしろ!

小さいこともよいことだ

大仏一色の商店街、というわけでもなく、地味に地域のシンボルとして鎮座している様子が伝わったら嬉しい。駅名だし大仏あるし、みたいな感じで店名につけている店がほとんどで、我らが大仏万歳!みたいなテンションのお店は実は少ない。
お肉屋さんが「派手さはないけど、守り神みたいな存在」と言っていたが、人々も大仏様をしずかに見守っているのだと思う。見守り、見守られる素敵な関係ですね。

頭からかじりましたが、おいしかったです。

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