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フェティッシュの火曜日
 
ガラクタ組み立てキットを作る


こんな自作ガラクタを組み立てキット化する

先日、工作キットのモーターを組み立てていて、なんだかやたらに楽しかった。

車でもロボットでもない、ただのモーターだ。そんなものでも組み立てるのは楽しかったのだ。

これってもしかしたら、組み立てキットだったらなんでも楽しいってことなんだろうか?

例えば自分で作ったオリジナル模型でも、説明書があって模型キットであればなんでも楽しいんじゃないか。

大北 栄人



「絶対に完成するから」楽しかった?

そもそもなんでただのモーター組み立てが楽しかったのだろう?

その時に思ったのは安心感だった。

僕が普段する工作といえば、記事で使うものなので自作だ。当然完成する保証もなく、よく失敗をする。

ところが買ってきた工作キットは説明書通り組み立てれば絶対に完成する。ジェットコースターも安全が保証されて初めて楽しいのだ。


はい、オリジナル模型を組み立ててください。

他人に組み立ててもらう

ということで早速オリジナルの模型を作ってきた。

手間を考えて以前自分が作った工作物「おにぎりつぶしマシン」(※)を流用し、そこから少々の改造をして組み立てキット化したのだ。

さあ、こんなガラクタでも説明書つけて模型化すればおもしろいのだろうか?模型作りの粋を味わう模型ハードコアの始まりだ。

楽しさを体験してもらうために、組み立ては当サイトの工藤さんにお願いした。

※工作物が登場した記事はこちら
おにぎりを握りこんで小さくする』で初登場し、『ハンズは庶民に仮面舞踏会マスクを開放する』ではハンズの人に笑われました


「楽しそう!」と言うDPZの工藤さん。その第一声に10点。さしあげる。

「部品+組み立て説明書」これが僕の考える模型

仮説は早くも崩れていく

プラモ作りもけっこう好きだという工藤さん。パッケージを見てどんな感じですか?

―これから「何か」を作るんだという喜びはある。最終が分からないだけにおもしろいかも。

安心感が楽しむ上で重要なんだと仮説を立ててみたんですが…

―でもIKEAの家具って絶対出来上がるけど、組み立てるのはあんまり楽しくないよね

あ、なるほど。たしかに家具の組み立ては楽しくない。話はそれほど単純でもないのか。とにかくやってみよう。



Page.1 組み立て


説明書の1P目。つまりネジ止めしろってことです。
ボックスは接着剤で固まっていた。何のための金具だ。

かなりの作業量だが、意味はゼロ

まずはばらした旧おにぎりつぶしマシンを金具で組み立てていく作業。

ばらしてみて分かったが、木が接着剤で固定されていた。これじゃあなんのための金具なんだ?過去の自分よ。

じゃあ金具はもう要らないかというとそうはいかない。ネジ止めのおもしろさはぜひ入れたい。

結果、作業時間は約40分かかった。やらなくてもいいことに使う時間としてはけっこうなもの(※)である。

(※同じやらなくてもいいことで40分としては、隣りの家の犬の歯みがき40分、テレビの砂嵐を写生する40分などが他にある。ほら、けっこうなものだ。)


「うわ、これどこまで止めるの?」中途半端な長さで止めておくネジは意味のなさがモロバレである。

早くも疑われる説明書

プラモ作りとは説明書との格闘する時間でもある。

「この作業、意味あるの?」「この部品、何に使うんだろう?」そんな禅問答をくりかえしながら製作していくのだ。

この説明書インチキだな。そんな風に信用してもらえなくなったら禅の道も終わり。それほど説明書の信用は重要なのだ。

ウソで塗り固めた砂上の楼閣、マイ説明書が、意味なくね?の一言で崩壊していくのは目に見えている。

―この金具に意味があるのか全くわからないな…

ギクッとすると、ごめん、こういうの作るときに独り言を言うくせがあって、と言う工藤さん。早くもばれたようだ。


形のいびつさに意味はない。しかも机が傷ついていく。

「これ留める意味あるの?」はい、全くありません

作業自体も楽しく、大成功

―良い道具使ったりするとたのしいよね

ネジ止め作業に40分。けっこうな時間がかかったが、作業自体がおもしろい、とそれなりに楽しんでもらえたようだ。

プラス何ができるのか?のお楽しみ感もあるという。この時点で、オリジナル模型作りはとりあえず大成功だといえる。



Page.2 火を使う


台座にビス止め、箸休めにリボン作り、そして火の登場
リボンのシールを半分だけ剥がせの指令は箸休め用

なつかしの竹ひご曲げ

2P目でビス留めは一段落する。ここで旧おにぎりマシーンは完成するが、これだけだとおもしろくないので工作を追加していく。

まずは工作といえば竹ひごだろう、とあぶって曲げるたけひご作りを2P目に入れた。

角度の参考にしろと描いてあるカーブだが、全くでたらめのしろもの。フリーハンドで適当に書いたものである。


ビス1本につき意味はゼロなので×4本してもゼロ!
「え?リボン?」唐突さだけのために入れたリボン作り

小学生以来だという竹ひごを曲げる。割れてくやしがっていた工藤さんだったが、参考となるカーブが適当なものなのでそれもしかたあるまい。

「もうちょっとだな…」適当に描いたカーブに丁寧に合わせていく姿を見ると、ものすごい恐縮がやってくる。それウソなんです!


Page.3 洗う。でもすぐ乾かす。


竹ひごはただつけただけ。その後水洗いしろ、とある。
みっともない感じで竹ひごがついた

水攻めじゃ!

さあ、ここから攻めよう。

プラモ作りでこれはないだろう、でもひょっとしたらあるかもしれないな、くらいのとこを攻めよう。

なんかプラモデル上級者っぽくない?ただその感覚だけで水洗いを追加。火のあとは水で攻める、水攻めだ。

ところで日本三大水攻めっていうのが世の中にあって、それはちょっとひどい日本三大だなって思った。

「この展開は全然わからないな…」後に聞くと、この洗いの行程で一気に不信感が高まったそうだ

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