スパルタあってこそのおもしろ修行
話は変わるが、もちろん修行というからには生やさしいものばかりではない。八田先生はとても厳しい人なのだ(会ったことはありません)。 きっと弟子たちも連日地獄のようなメニューをこなしたのだろう。 だからこそ、たまにやるヘンな修行がさぞかし楽しかったに違いない。
僕自身、八田イズムの真骨頂ともいうべきスパルタの部分も体感しておいたほうがいいだろう。
ということで、やってきたのは早朝の川。
しかもこの日は平日で出勤日だからなおさら注意したい。「寒中水泳でケガしたので休みます」と言っても上司は信じてくれないからだ。
これまで冬の風物詩的なニュースで寒中水泳の映像が流れるたび、「寒そ〜」「辛そ〜」と顔をしかめてきたが、じっさいやってみるとかなりいいもんだ。そういえば、ニュースの中で寒中水泳をやってた人たちもみんな笑顔だった気がする。
この寒中水泳のように、マスコミ受けを考えて分かりやすくスパルタっぽいけどじつはそんなに辛くない。弟子思いの先生はそんな修行をあえて選んでいたのかもしれませんね。
たとえば職場において。上司の命令は絶対とはいえ、時には「ん?」と首を傾げたくなることもあるだろう。 だが、それが仮に「ライオンとにらめっこして気合を入れてこい」という命令だったらどうか? 「ん?」と思いつつも、その上司のことが大好きになるに違いない。
つまり八田さんっていうのはそういう愛すべき人だったんじゃないかと思うわけです。