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ちしきの金曜日
 
50年前のおもしろ修行

動物園は平和

ちなみにこの日は休日。園内はたくさんのファミリーで賑わっている。そんな平和な動物園で、柵に群がる子どもの中にひとり大人が混じり、しかも危ない目つきで動物を見ているのだ。通報レベルの狂気といっていい。


しかもこんな目つきでな

子どもは動物に夢中なので、となりに動物を睨みまくる大人がいてもほっといてくれるがパパママはそうはいかない。じっさい視線が痛い。

八田先生もこんな思いを味わったんだろうか?
もしかしたらこれも修行なのかもしれない。


漂う変態っぽさは否定できない

 

いざ、ライオンに挑む

それはさておき、ライオンである。

ライオンといえば「強さ」の象徴。ジャングルにおいては食物連鎖の頂点に君臨する、まさにキング。そして、そんなキングと人間のおっさんがにらめっこという状況(そのおっさんは僕なんだけども)に、やはりどうしても頬がゆるんでしまう。


食べ物「シカ」。うん、さすがだね

遠巻きに群れを作るライオンの集団をロックオンし、鋭い視線を飛ばしてみる。(でも本心は「おーい、にらめっこしようぜ」というほがらかな気持ち)

ライオンとの距離約100m

「ん…」

プイ

そのとき一頭のメスライオンがこちらを向き、視線が交錯した。時間にして2〜3秒くらいだったと思うが、先に眼を逸らしたのはライオンの方である。これは「勝ち」と考えてよかろう。

…いや正直に言おう。ものすごく怖かった。かなりの距離があり、高い柵に守られていてもなおその威圧感はすさまじすぎる。もう少しライオンが近かったら一瞬で視線を外したのち、敬語で謝罪してたと思う。


睨んじゃってすみません

ここへきてやや垣間見えた修行っぽさ。だが、すぐ我に返るとやはり心が浮ついてきてしまう。
八田さんとお弟子さんも「ししょう〜。なんなんすかー、この修行」とか言って戯れてたのかもしれないな、案外。

その後も園内を巡ったがどの動物も基本こちらには無反応。寝てるか、もしゃもしゃエサ食ってるかのどちらかである。

もう一度言う。なんなんだこの修行。


おーい

おいってば

こっちくらい向いたらどうなんだ

…それにしても相手にされなさすぎである。

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