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ロマンの木曜日
 
小さすぎる公園めぐり

港区/松ヶ丘児童遊園

小さすぎる公園を求めて、まずは東京メトロ南北線の白金高輪駅に降り立った。

こんな高級住宅街っぽい地名の場所に狭小公園なんてあるのか、と思ったけど、グーグルマップのストリートビューで確認したから間違いないはず。


肝心の駅名が白飛びしてるけど白金高輪駅
もっとハイソかと思ったら以外と庶民的な町並み

駅の裏の坂を上って、丘の上にある碁盤の目に区画された住宅街を歩いていくと、交差点の角に目的地の港区立松ヶ丘児童遊園があった。


あらなんだか素敵な公園じゃないですか
看板もカタツムリ風でかわいい

最初に見つけた近所の公園とは比べるほどでもないけど、ここも確かに小さい。遊具のすべり台はかつて見たことないくらいの小ささだし、てんとう虫と蜂をモチーフにしたバネで揺れるタイプのライドも小ぶりだ。

児童公園と書いてあるけど、対象年齢は0歳〜4歳といった感じ。


児童じゃなくて、もはや幼児というか乳児用か
トランペット形の水飲み場もすごく低い

でも、この公園は小さいなりにまとまってるし、色使いも賑やかでいい公園だと思った。花壇には花がたくさん咲いていて、葉っぱもカラフルな植物が植えられていた。きっと近所の人が熱心に世話をしているのだろう。そんな、親が安心して小さな我が子を連れて来られる公園。


環境的にはここがベストオブ小さすぎる公園でした

さすが港区、ハイソな自治体は隅々まで隙がない街づくりをしているな、と思いながら次の公園に向かった。

しかしその後、それは思い違いだったことを知る。


港区/豊岡第二児童遊園

気持ちのいい公園があった高輪の台地から、長くて急な坂道を下って、渋谷川から名前が変わった古川が流れる三田のあたりに降りてくると、吹き抜ける風もどことなく湿ってきた気がした。

坂下を走る国道1号線から横道に入って少し歩くと、とつぜん公園の入口を示す看板に出くわした。


ふつうの街中の道路脇に
じ、児童遊園...?

周囲を気にしながらここに入っていく我が子を見たら心配になるのではないか

ビルとビルに挟まれた狭くて薄暗い路地。事情を知らないと入るのに少し勇気がいる道だ。

恐る恐る進んでゆくと、ビルの裏には住宅やアパートが建ち並んでいて、それらに囲まれた四角い空間がぽっかりと開けていた。ここが港区立豊岡第二児童遊園...なのだという。


むしろ大人がひとりでいるとおしっこちびりそうになる空間

四方向をすべて建物に囲まれて、まだ夕方前なのに薄暗い。足下は湿った土で、転んでジーンズにこびりついた子供時代の記憶がよみがえる。遊具らしい遊具はなく、砂場のような囲われたスペースにカバのオブジェが1つ、あとオットセイのような形の水飲み場があるだけ。

ウィキペディアによると、「児童遊園」の定義は「児童の健康増進や、情緒を豊かにすることを目的とし、児童に安全かつ健全な遊び場所を提供する屋外型の施設」とのこと。

...いやいやいや。そう考えるとこの公園は挑戦的だ。情緒は豊かになるというか、グラグラ揺さぶられる感じ。子供にとっては秘密基地のような雰囲気があるかも知れないけど、この環境は大人にとっても秘密基地だ。きっとヤバい取引とかに使われたこともあるんじゃないか。

なんだかお腹の下の下の方がキューっとなってきた。早く帰りたい。


カバくん、君はいま幸せかい?
隅の方はなんかもう、どうしようもない空間

最初から最後まで誰も来なかったけど、写真だけ撮ってすぐ表通りに出た。あとで見たら全部の写真がブレていた。


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