木村拓哉味って……

「パワーブレンドによる味の色々」「世界初」「世界で一軒」「物質頭脳の発見」「現代の魔法」「念波、テレパシーの実用化」……ものすごく色んな情報を詰め込みすぎて、逆に全く理解できなくなってる貼り紙、気になります。

「ウチで売ってる食べ物や飲み物には、あらかじめ命令が入力されてあるんで、この数字をいいながら（念じても可）合図を送れば、そこに書いてある味に変わりますよっていう表だよ」

確かに「あっさり」「こってり」「マイルド」あたりは味の種類だって理解できますが……17番の「凛凛」っていうのはどんな味なんですか!?

ましてや「木村拓哉」とか「ゾマホン」って……コレ、ただの人名でしょ!?

「人にはそれぞれ波動があるんで、その波動を再現した味に変わるの。たとえばキムタクなら全体的に濃い味になったり、ナイナイ岡村なら炭酸みたいにはじけた味になったり……」

いやいや、キムタクが濃い味、岡村がはじけた味って……波動っちゅうか、単なるルックスや芸風からのイメージなんじゃ……。

とりあえず木村拓哉味に変えたたこ焼きなど、いくつかの味を食べさせてもらったのですが。

そして、明らかにこの並びの中で違和感を放っている、日テレ記者の笛吹雅子さん。「包み込むような優しさの味に変わる。まろやかでとろみがありうまい！」って……おっちゃん！　ただ単に好みなんでしょ、笛吹さんのこと！

さらに、おっちゃんの研究は着々と進化しているようで、今では合図や番号すら必要なく、なんと上に食べ物や飲み物を乗せるだけで味を変えることが出来る特殊なボードの開発にも成功しているそうです。

……そのボードがこちら！

ここではジュースを乗せてますが、初心者には食べ物よりも飲み物の変化の方が分かりやすいらしいです。

確かにジュースの「冷たくなる」「ぬるくなる」「炭酸が増える」……みたいな変化は分かりやすいような気がしました。

ちなみに「島田紳助ってどんな味なんですか？」と聞いたところ

「紳助の番組が取材に来た時に、どうしてもっていわれたから入れてるだけで、オレにもよく分かんね」

とのこと。おっちゃん……この微妙なテキトーさが愛せます！

あと、店内に設置されているもので気になったのが、この透明なアクリルケースに入れられた風車。なにに使うのかというと、パワーがある人が外からあおぐと、中にある風車が回り出すんだとか……。ホント!?

……ということで、やってもらいました。

「食べ物に命令して味を変えられるのなら、核兵器に命令して、核分裂しないようにすれば、世界中の核兵器を無効化できると思うんだよね」

--おおー、すごい壮大なことを考えてるんですね！

「でも、命令が成功したかどうかって、実際に核兵器を使ってみるまで分からないからさぁ……実験できないんだよなぁ……」

そりゃそうだ！