川までやってきた
暑さも和らぎ秋風もふき始めたとある休日の午後。芋がら縄とオニギリを持って川沿いまで走ってきました。ここなら広い野原もあって、味噌汁飲むには最高です。
小一時間ほど川沿いを走った後は休憩タイム。原っぱに手ごろな台があったのでそこに荷物を広げます。
お碗をセットして芋がら縄を投入。そこに湯を注いで暫く待てば味噌汁が完成するはず。
出来上がった物をそのまま食べた時、噛み切るのにはそれほど大変ではなかったものの、引きちぎるにはちょっと硬すぎたので事前に手ごろな長さに切っておきました。戦国時代は刀で切っていました。多分。
お湯を注いでみたところ、特に何も変わりません。お湯の中に芋がら縄が二つ。香りが凄くしてくるということも無い。
お湯を注いでから5分ほど放置してみました。芋がら縄の表面が少しふやけて毛羽立ってくる。他には変化なし。とりあえず、この時点で飲んでみました。
飲んでみると、確かに汁物的な味がします。ただ、味噌汁ではありません。お吸い物と言った方がいいでしょう。塩気があって、ほんのりとダシと醤油の風味。
箸で芋がら縄を突き崩してみると味は濃くなります。しかし、どうみても味噌汁とは言えない。お吸い物止まりです。
これそのものは美味しいです。汁物として十分味わえます。ただ、事前に調べた情報のように味噌汁とはなりませんでした。
煮込めば違うのか?
事前に調べた情報によると、芋がら縄は水に浸けたり、お湯を注ぐだけでなく、頭にかぶる陣笠などを利用して煮て食べたともありました。もしかして、煮崩れてくるぐらい加熱すると味噌汁に近づくのかもしれません。
いずれにしろ、味そのものは美味しいです。そのまま食べれば珍味的に味わえるので、残っている芋がらでもう一度作ろうかと考えています。それは携帯食として持ち出さず、酒と一緒に家で楽しむでしょう。