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ひらめきの月曜日
 
昔のインスタント味噌汁は縄だった

珍味になった

 味噌で煮込んだ芋がら縄は、乾燥させて保存や運搬がしやすいようにします。どのように乾燥させたらいいものか分からないのでとりあえず天日干し。


干し網が1つ有ればなんでも天日干し出来てとても便利。

日が出て風のある爽やかな日が続き、2日ほどの天日干しで芋がら縄は程よく乾き完成しました。それがこちら。


茶色い縄になりました。縄は縄でも焼け焦げた縄か。
幼虫からさなぎになったとでも言おうか。いや、どちらかというと脱皮後か。

出来上がった芋がら縄はかなり茶色い。持ってみると表面はカサカサに乾燥しています。思ったよりかは柔らかく、中にまだ水分が残っている感じ。もっと乾燥させた方がよかったか?

香りはかなり濃い味噌風味がします。目をつぶれば食べ物の感じがする。とりあえずこのまま食べてみます。


腐っているとかそういうことは無さそうだけど・・・大丈夫か?

あれっ?普通に食える。むしろ旨いかも。

出来上がった芋がら縄をそのまま食べると、味噌の味がかなり強く醤油風味に感じます。噛むと味が染み出してきて、珍味的な味わいがある。

思っていたよりもかなり美味しい味でした。ご飯にも酒にも合いそうな味です。これなら手軽な酒の肴として家に常備しておいてもいいかもしれない。ただ、見た目とのギャップがあるので、小さく切り分けておいた方がいいでしょう。

 

芋がら縄を持って旅に出よう!

そのまま食べると意外に旨かった芋がら縄。最初にも書いたように、戦国時代の兵士はこれを戦場食として携帯していました。ならば私も携帯して外に出て味噌汁になるか確認してみます。

旅の準備です。


味噌汁だけじゃ腹減るから飯を炊かないとね。
携帯性を良くするためオニギリにします。私の手のサイズで握るとかなり大きなオニギリになります。

オニギリ、味噌汁付き。お湯は別。
水筒に入れた熱湯とお碗も持っていきます。

芋がら縄は汁物ということで、オニギリを用意しました。これで移動食は万全です。これらを担いでちょっとその辺まで走りに行きます。休憩場所でオニギリと味噌汁のご飯とします。

ちなみに、昔の人は芋がら縄を帯代わりにもしたようですが、帯にするほど長さが無く、仮に長さがあっても強度的に問題がありそう。なによりも、帯代わりにした縄は食品であって、汗で汚れるのはいかがなものか。ということで、タッパーに入れて運ぶこととしました。


さあ、出発だ!

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