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ちしきの金曜日
 
橋が船に乗ってた!

ついに夜明け前に来た。

島に橋がかかる日

最後の橋桁をかける作業は、
「島に橋がかかる記念すべき瞬間」
とも言える。そのためか、祝日に作業日がぶつけられてた。

おかげで私も早く家を出ることができ、
AM5:50には現場に到着した。


祝日だったので子供も連れて来た。
八面六臂の活躍を見せていたタグボート。2200トン吊起重機を引っ張る。
夜が明けてきた。
海上で吊り上げらる橋桁と朝焼け。

作業の段取りは基本的に前回と同じ。
前日に吊り上げられその状態で一晩過ごし、翌日架設が行われる。

この日は朝早く来たので、橋脚を吊り上げたまま移動するシーンから見ることができた。これは高い位置から見た方がいいだろうと思い、山の上にある展望台から鑑賞した。


AM6:20 動き出した!
おもちゃみたい。(あまりにも大きくて)
タグボートがバックで牽引。
長さ163メートルの橋桁を運んでます。
右下に写ってる家と比較してみて下さい。
逆方面の空模様。(AM6:40)

前回はしばらく潮待ちをしたが、この日は満月も近いとうこともあり潮位は充分であったため、そのまますぐ作業に入った。



ここまでは作業は順調に進んでいるように思われた。

が、この後どんどん天候が悪化。


逆方面の遠くは晴れているのだが…
下の方からモクモクと雲が育ってきた。
やがて伊王島上空はすっかり雨雲に覆われ、 (AM6:52)
大雨となった。

最後の橋桁を架ける作業は、両側をぶつけないよう特に慎重さが求められる。そのため順調にいっても一日がかりの作業となり、日没までに終わるかどうか時間との戦いになるという。

それが、雷を伴う大雨となってしまった。



雨は30分以上降り続け、車の中でおにぎりを食べたりして止むのを待っていたが、連れてきた子供らが外に出られず退屈して騒ぎ出したためここで退却。

その後聞いたところ、結局工事は雨のため中止。
島に橋が架かるのは後日に延期となった。

人間ってすごいな

しかしそれにしても、橋を架ける時、こんなふうに別の場所で作ったものを船で運んできてボーン!と乗っけるとは思わなかった。

以前、女神大橋という橋を架ける時(近くに住んでいたので毎日眺めたが)、これは両側から伸ばしていくやりかただった。

いろいろなやりかたがあるものだ。

女神大橋は両側から少しずつ伸ばすやりかた。

(撮影:2004年10月)

船に乗せて運ぶ方法は、陸送するのに比べ道路のサイズとかを気にしなくていいのでラクらしい。が、橋脚の建設や架設作業に関しては大変なので(なんせ海の上だし)、一長一短あると話を伺った技術者のかたは言われていた。

 

●参考リンク
長崎県長崎振興局建設部道路建設課
JFE・ハルテック特定建設工事協同企業体


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