旅の仲間
次に訪れたのは、平塚の平塚八幡宮。twitterで「コウモリいるところ知りませんか」ときいたところ、教えていただいたのがここだ。(ありがとうございました)
そして、今日は本気だ。強力な助っ人を連れてきた。
この記事、コウモリの記事なのに、ちゃんと写ってるコウモリの写真が3ページ目まで1枚もないのだ。
これではいかんと思い、写真に強い安藤さんに助っ人をお願いした。しかも安藤さんは沖縄時代に一度コウモリの撮影に成功している。これは本当に強力な味方ではないか。
よせられた情報によれば「平塚八幡宮は有名なコウモリスポット」とのことだが、ネットで検索してもそんな話はどこにもなく、やや不安であった。ただ現地についてみると、いそう。すごくいそう。
木造の建物はにコウモリの住みそうな隙間がたくさんあるに違いないし、樹がたくさんあるのもそれっぽい。(まだ発見した経験がないので雰囲気だけで言ってますが)
さっそく捜索を開始する。
意外に堅牢な木造建築
建物の軒下とか隙間みたいなところを、一つ一つ照明を当ててチェックしていく。どこかにコウモリがキキキッ、ブラーンとぶら下がっているはずだ。
軒下は雨除けにもなって快適に違いない
おみくじの隙間など絶好の隠れ場所ではないか
しかし、調べれば調べるほど、いそう→いるかな→いて欲しい…、という感じで自信を失っていく。
写真を見てもらうとわかるが
木造の建物といっても意外と隙間がないのだ。特に人の住んでない物置なんかは木の組み方とかももっと隙だらけに作ってあって、そこをコウモリが我が物顔で陣取っている…、というイメージだったのだが、そううまくはいかなかった。
なんかやぐらみたいなとこ、なし
狛犬の足の間とか…
もうだめかもしれない
最初のページで「こういうのは初日で決まる」という旨のことを書いたけど、まったくそのとおりの結果となった。
そうこうしているうちに雨もどんどん強くなり、そのせいか空を飛ぶコウモリすら見かけない。写真撮影のために同行してもらった安藤さんだったが、被写体がない以上すっかり「安藤の持ち腐れ」という状態になっている。
「神社の中はあきらめて、ちょっと外周みてきましょうか」。
そんな話をしていた、そのとき!
きた
きたきた
「そのとき!」ももう3回目なのですっかり驚かなくなってると思いますが、空をコウモリが舞い始めた。
きたっ、とばかりにカメラを構える安藤さん。おかげでいままでで一番臨場感のある写真が手に入った。
木があるせいか、コウモリがすごく高いところを飛んでいて、すっかりUMAみたいな荒い写真になってしまった。
安藤さんごめん、本当は飛んでるやつじゃなくて、どこかに止まってるコウモリを撮ってもらうはずだったんだ。僕がそれを見つけられなかったばっかりに、今日のクライマックスはこのUMA写真です。
あとは木のうろの中を見たり
床下を見たりしたけど
やっぱりなにもおらず
トボトボと帰りました
「今日、雨でしたからね」
「機動力も落ちますしね」
「この天気じゃ無理ですよね」
「飛んでるとこだけでも撮れてよかったですよ」
帰りがけにした会話はこうして文字に起こしてみると負け惜しみ感満載だが、こうやって悔しさを共有できるだけでも、仲間というのはありがたいものである。(と2日間の孤独な挫折を経て思いました)