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ロマンの木曜
 
東京と大阪の商店街くらべ

違うところ

さて、天神橋筋商店街と戸越銀座商店街を歩いてみて、目立って違っていたところを紹介しよう。



大阪は占い屋が多い

占い屋さんが
そこかしこに

たしかに大阪の方が「たこ焼き屋」や「お好み焼き屋」が多かったのだが、それ以上に目についたのが、占い屋さんの多さだ。
もしかしたら気づいていなかっただけかと思って、かなり気をつけて戸越銀座を歩いたのだが、(僕が見た限り)見あたらなかった。
これはなぜなのか、とても気になった。

東京はから揚げブーム

大分名物から揚げの店が
なんと2店舗も

これもなぜだかまったくわからないのだが、戸越銀座商店街には「大分から揚げ」の店が2軒もあった。
ひとつの商店街に2つの大分から揚げというのは、どう考えても異様な密度だろう。
ちなみに写真左の店のほうが先にできた。
ときどき買って食べるが(店でも立ち飲める)、たいへんおいしい。
今日は我慢したけれど、いま書いていて我慢できなくなっている。
食べたい。

大阪は寿司屋が多い

回転寿司も
回らないお寿司も

これもまたまた予想外だったのだが、天神橋筋商店街にはお寿司屋さんがたくさんあった。
江戸前というくらいだから東京の方が寿司屋が多そうなイメージだが、回転寿司などの気軽に入れる感じのお寿司屋さんが、天神橋筋商店街にはぞろぞろあった。
戸越銀座には、回転寿司は1軒もない。

大阪はドトールが多い

ドトールコーヒーが
あちこちに
天神橋筋商店街に面しているのだけで4軒のドトールを発見した。
東京でもドトールはあちこちにあるイメージだが、天神橋筋商店街は数メートルおきにある。

ちょっと休憩でコーヒーを飲んでいたら、入ってきたお客さんに店員さんが「ずいぶんさっぱりと髪を切ったね(という内容の大阪弁)」と話しかけていてびっくりした。

東京ではます見られない光景だろうと思う。

店員さんが外に立っている

ものすごい派手な服を着ている店員さん
戸越ではお店の中で応対
お店のラインナップではなく、営業スタイルで違いを感じたのは、天神橋筋商店街では、店員さんが通りにまで出てきているというところだ。
特にお客さんがいなくても、店の外に出てふらふらしている。
道行く人に声をかけるとういうのでもなく、ただ外にいるというのは、東京の商店街(浅草仲見世とかは別として)ではあまり見かけないと僕は感じた。



おなじところ

東京と大阪、違うところもあったけれども、おなじだったこともたくさんある。


チェーンのお菓子屋さんがある

西のまるしげ
東のまちおか
どちらの商店街にもあったのが、チェーン系のお菓子店だ。
「お菓子」なんていうのは、スーパーでもコンビニでも100円ショップでも買えるのに、どうしてこういう業態の店が存在して、しかもいつも賑わっているのか不思議なのだが、それは僕があんまりお菓子を食べないからだろう。

ちなみに「まるしげ」の方が創業年度が圧倒的に古いようだ。


王将とサイゼリアがある

天神橋筋商店街の王将
戸越銀座商店街の王将
天神橋筋のサイゼリアは地下1階
戸越は2階
ただ単にチェーン店だから、といえばそうなのだが、なんというか、お店のたたずまいが、そっくりなのだ。
たとえば、サイゼリアはどちらも雑居ビルの、道路に面していないところにお店を構えている。
出店の条件とかそういった類の理由からだろうが、店構え以外の雰囲気まで似ているというのは、フランチャイズ店の楽しみ方のひとつではないかと思う。


串カツが人気

この店、ビール100円だった
なんとなく大阪の人に紹介しにくい店名

大阪といえば串カツが名物だが、東京でも特に最近はよく目にする 。
その点ではおなじなのだが、東京にある串カツ屋さんは、レトロ風の内装にしてあったりして、「演出」が感じられるが、天神橋筋商店街のはレトロ"風"じゃなくてそのまんま直球勝負のレトロさだった。


アンテナショップがある

天神橋筋にはわしたショップ
戸越にはJA青森

天神橋筋商店街には沖縄のアンテナショップがあった。
東京から大阪に遊びに来て、わざわざ沖縄グッズを見る必用はないのだが、見かけるとついつい気になってしまう。
戸越銀座商店街には、どういうわけか「JA青森」の直営店がある。
何のつながりでこんな住宅街にある商店街なんかに出店しているのかわからないが、源タレ(青森名物の焼肉のタレ)やリンゴジュースが売っていて便利なので、ときどき買い物にくる。
どうでもいいことだが、ここで売っている「豚トロスモーク」というのが衝撃的なほどうまい。


服が安い

大阪の格安洋品店
東京も負けてない

安い洋服、というと関西勢に軍配が上がりそうなイメージもあるが、どっこい東京の商店街も負けていない。
東京の人も大阪の人も安いものがうれしいのだ。


めがね屋さんが多い

メガネメガネ
メガネメガネ

どちらの商店街にも、メガネ屋さんが多かった。
僕の場合、メガネを町のメガネ屋さんで購入することはなくて、いつもディスカウントのチェーンで買うので、商店街にこんなにもメガネ屋さんが残っているのは驚きだった。
「誰が買うんだろう」と思ってしまうが、需要はちゃんとあるのだろう。


明太子を売っている

天神橋筋でも明太子
戸越銀座でも明太子(今日は定休日)

そして一番首をかしげたのが、どちらの商店街にも「明太子直売店」があったことだ。
天神橋筋商店街のは短期間店舗借り上げの催事販売風で、戸越の方は、月のうち数日間だけ開店する営業スタイルだ。
どちらもお祭りっぽい感じの売り方をしていて、明太子はスーパーでも買えるのに、どうしてこういうスタイルなんだろう、ととても気になった。
儲かるんでしょうな、きっと。


そんなに違わない

取材する前は「けっこう違うところがいっぱいあるんだろうな!」なんて思っていた。
もちろん相違点もたくさんあったのだが、根本的なところでは、ほとんど違っていないな、というのが今回の印象である。
東京にも大阪にも、他の都市にももっとたくさん商店街があるので、いずれまた比較してみたいと思う。

たこ焼き屋の「麦とホップ」の樽生がうまかった

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