ひたすら甘みだけの3時間半
苫小牧に着いたら、次は襟裳岬までのバスが出ている様似駅まで3時間半かけて行く。 飴を溶かすにはここでどれだけ一定のペースで舐め続けられるかが大切になるだろう。
しかしこの時点で襲い来る甘みに既に具合が悪くなっていたので、 どちらかというと飴のことより途中休憩があるのかどうかの方が全然大切だった。
悟りへの道
出発してから飴を舐め続けてもう2時間半近く経つ。
そんな長い時間ずっと同じ味覚を味わい続けていると感覚が麻痺してくる。 もう自分がなにを食べているのか、何という名前の食べ物なのか分からない。
そんな極限の精神状態から編み出したのが、無意識無感覚でひたすら舐め続ける「無我舐め」である。
ここからサイドを攻めにいく飴溶かしの第2ステージ突入した。感覚麻痺が功を奏してペースも速くなってきている。
そして口内のベトベト具合が半端でない。 最初の1時間ぐらいは梅干しが欲しくて欲しくてたまらなかったけど、 いまはとにかく歯を磨かせてほしい。世界一強烈な歯磨き粉を付けて磨きたい。