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ひらめきの月曜日
 
肉が旨くなるシートで生ベーコン作り

脱水シート登場

塩を擦り込んで1日冷蔵庫に置いた豚肉を袋から取り出したら、表面の水分をキッチンペーパーで軽く拭き取ります。


水を拭き取った後に、脱水シートの上に乗せて全体に各種ハーブや黒胡椒をまぶします。

ここでいよいよ脱水シートの登場です。表面の水分を拭き取った豚肉を広げたシートの上に乗せます。シートに乗せたら全体にハーブや黒胡椒をまぶします。


全体にシートが触れるようにしっかり包む。
あとは袋やタッパーなどに入れて冷蔵庫で保存。

ハーブ類をまぶしたら豚肉をしっかり包んで冷蔵庫に保管します。2、3日するとシートが水分でふやけてくるのでシートを交換。その後も数日してシートがふやけてきたら交換します。

10日ほど経つとシートに包んだ肉はこのように変わります。


いい感じに赤く身が締まっています。
熟成するとこの赤みが増していく。

ここまで来ればひとまず完成。出来ればシートを替えながら2週間から3週間ほど熟成させたほうが味に深みが出ます。

 

食べ方は色々

出来上がったパンチェッタは全く火を通していないので生では食べられません。必ず火を通して食べます。

パスタやスープの具材にして良し。焼いただけでもとても旨い。


焼いたパンチェッタ。この油のところから出る旨味がとてもうまい。
ワインが進みます。グラスで見切れているのはパンチェッタとドライトマトのパスタ。肉とトマトの旨味が重なる。


出来上がったパンチェッタは冷凍もしておけるので、豚バラ肉が安く売っている時に沢山仕込んでおくと色々使えて便利です。

 

肉もいいけど魚も旨くなる

このように手軽に肉から水を抜いて旨くさせる脱水シートは、魚も旨くすることが出来ます。

数時間で作ることが出来る魚の干物ですが、やはり室内に吊るしておくのは厳しい。そして、外に干せるような場所が無い家では旬の魚を安く買ってきて自家製の干物を作るのは困難。そんな時にもこの脱水シート。

やり方は肉の場合と同じです。まずは普通に干物を仕込みます。


まずは腹から魚をさばく。今回はアジ。サンマなど他の魚でもOK.。
さばくのが面倒ならば、最近の大きなスーパーならいか様にも加工してくれるのでやってもらいましょう。

さばいて血をよく水で洗ったら、10%程度の塩水に30分浸す。
ザルなどにおいて水気を切ってから脱水シートに包む。そのまま冷蔵庫で一晩保存。

干物用に塩水に漬けるところまで仕込んだ魚は、ザルにあげて水気を切った後に脱水シートで包みます。この時も肉同様にシートが全体に触れるように包みます。包んだ物は袋やタッパーに入れて一晩冷蔵庫に保存。

一晩経つとこのようになります。


水気が出てシートがふやける。魚の表面がやや変色。
普通に天日干ししたものよりも色は生魚に近く、表面の乾きも少ない。

水分が抜けて身が締まっているものの、天日に干した干物と比べて表面の色は生魚寄りの色をしています。天日干しよりもかなりしっとりした感じです。


焼いた味は天日干しと大差はありません。しかし、身は柔らかい。ご飯や酒に合うのはどちらも同じ。

焼いて食べてみると、天日干しの物よりも身が柔らかくふっくらとしています。味はそれほど差がありません。干物としてとても美味しいです。

 

ところで、肉や魚以外のものは?

このように、脱水シートを使うと肉だけでなく魚も冷蔵庫内で簡単に旨くすることが出来ます。とても便利。

それでは更に野菜はどうでしょうか?肉や魚に対しては脱水シートを頻繁に使うのですが、野菜に対しては使ったことがありませんでした。これを機に実験してみます。旨くなるなら今後は肉、魚以外に野菜にも積極的に使っていきたい。

 

ということで実験第1号に選んだ野菜はこちら。


旨味成分のグルタミン酸が多く含まれています。

トマトです。水気が多く、旨味成分も多いこの野菜。ドライトマトにして食べたりもします。ならば、脱水シートを使えばセミドライぐらいのトマトになって旨くなるかもしれない。

やってみました。


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