花火は夏だろう
日が暮れてしまった。夏の夜といえば花火。
花火には打ち上げ花火と手持ち花火とがある。打ち上げ花火も良いが、手持ち花火の方が主体的に楽しめる点が個人的に評価が高い。
ということで手持ち花火を用意した。
はじめの一本に火をつける。なかなかつかないので手が震えないように呼吸を止めると着火された。
安心して息を吸い込むと、煙をもろに吸い込んでしまった。当然肺というか気管というか、呼吸器が紙ヤスリで削られるような熱さに見舞われる。
その苦しみにゲホゲホと悶え苦しみながら、ああ、これが夏だわ、と思うのであった。
当初から不安材料であった雨が降りそうになってきたので、やや急いで楽しんでいたのだが、やはり線香花火だけはじっくり楽しみたい。
小粒ながらジリジリと火花を散らす線香花火はとても綺麗だ。いつまでも眺めていたいのに、やがて突然終わってしまう切なさ。そういった線香花火の良さを味わいたいのだ。
線香花火を最後まで落とさずに燃やすことが出来たらいいことがあるという。今まで何度も出来たことがあるが、その年いいことがあったことは特に無い。
夏パンその5 〜パンベキュー〜
夏らしいパン、最後はパンのバーベキュー略してパンベキューにした。パンだけのためのバーベキューのために、コンロと炭を用意した。
なかなか炭に火がつかない。食パンを一枚役だけだからと、炭の量を少なくしたからだろうか、火が着いたと思っても火力が足りない。
中途半端な火力だといくら待ってもパンに変化が見られない。それではパンべキューは失敗してしまうので、炭の量を増やしてみた。するとあっという間に火力が増し、食パンには美味しそうな焦げ目がついた。
おいしいトーストだと思った。
アットホームバリアー
夏と食パンが結びついたか、それは僕にはよくわからない。
でも苦手だったはずの夏のアウトドアが、食パンのおかげで楽しめたというのは事実であろう。食パン持ち歩るくことで生まれたアットホーム感がバリアーとして機能したのだ。
今日からぼくの2000のある必殺技に、この「アットホームバリアー」を加えておきたいと思う。