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ロマンの木曜日
 
30代からの不良デビュー

パチンコをやったことがない

タバコに続いて、クラスメイトの中でぽつぽつ経験者が現れるのがパチンコではないでしょうか。「昨日○万負けてさー」なんて会話をさも勲章のように交わす友人を、やや羨望を帯びた目で見ていたような気がします。今の金銭感覚だと、失ったものの大きさに立ち直れなくなりそうですが。

1度やってみたかったものの、ゲームセンターに置いてある景品がもらえる簡単なパチンコが30秒くらいであっさり終わってしまった経験から、2度とやるもんか!と心に誓ってここまで来ました。


しかし今日はお店に乗り込みます!

パチンコもルールはもちろん、お店に入ったことすらなかったので、なんと今回は、特別にお店の方に遊び方の初歩を教えてもらえることに!

てきとうな台に座って、いったい何をどうしたらいいのかを聞きました。


玉が転がる場所より液晶画面の方が大きくてまずびっくり
玉を打つレバーのほかにボタンがいくつもあってまたびっくり

細かいことはよく分からなかったのですが、とにかく打った玉を真ん中の下の方にある穴に入れると画面のスロットが回転して、その結果当たれば下のチューリップが開き、そこに打った玉が入れば交換の玉がたくさん出てくる、ということらしい(たぶん)。


今さらなパチンコ遊びかた解説

スロットが回っても当たる確率は台によって違うので、すぐ当たる台もあれば何度回してもなかなか当たりが来ない台もある。つまり、玉はひたすら1ヶ所の穴に入れるだけで、あとは運任せ、というのが基本らしい。

ただし、どのくらいで当たりが来そうか、といった情報は台のいろいろな場所にテータやヒントとして表示されるらしいので、それを見極められるか、というのが実力なのだろうと思います。

うーむ、一見さんには敷居が高い。しかし、とにかく一度打ってみることにしました。


倍にするぞ!

打つ台を決めたら、まず横にある投入口に紙幣を入れるとICカードにチャージされます。玉は1発4円なので、100円分で25発。台についているボタンを押すと500円分の玉が供給され、レバーを回した強さで玉が打たれていきます。500円分というと125発ですが...、この125発、あっという間ですよ。

やめたくなったらカード返却のボタンを押すとICカードが出てくるので、違う台に移ってカードを入れて続けるもよし、精算機に入れれば残りのお金が返金されるというシステム。



「ビギナーズラック」という言葉だけ信じて開始!
どこを見ていいか分からず口半開き

初めてのパチンコはそこそこ楽しめました。

想像していたより真ん中の穴によく入るのでスロットが回るし、いろいろ仕掛けがあるので「次は来るんじゃないか」と期待してしまいます。

しかし、結果は数十分打って一度も当たりが出ず。ICカードの残りが半分になったところでやめました。精算機から出てきたお金を見て、いま僕は確実にこれと同じだけの金額をすったのだ、と実感。悔しさがこみ上げてきます。


失意の清算

そこで、お店の方が「せっかくなので、大当たりの感覚を1度でも味わってもらいたい」と事務所の中にある勝ち負け関係ない台に案内してくださいました。玉も無限に供給されるので、確実に当たるまで打つことができます。

大当たりなんて体験しちゃったらやめられなくなるなー、なんて心配しながら打ちはじめたのですが。


ハマっちゃったらどうしよう

打ちはじめ
30分後

これがまた、なぜか、まったく当たりません。僕、何も間違ってないですよね?、と後ろの2人に何度も確認しながらおよそ1時間、スロットも100回以上は回したはずですが、1度も大当たりが出ず、お店の方と撮影で来てくれた林さんの視線が後頭部に刺さって変な汗が出てきます。まったく当たらない人のパチンコを後ろから見てる、というほど不毛な時間もないのではないかと思います。

結局、取材時間がなくなり、裏の台でも1度も当たりを出すことなくお店を後にしました。

ゲームセンターの台が30秒くらいで終わったり、僕はよほどパチンコの神様に嫌われているんだと思います。


夢は泡と消えた

取材協力/鶴川 DIA

https://www.p-world.co.jp/tokyo/dia.htm


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