友人の結婚式二次会にいったら、新婦の大豆生田さん(おおまめうだと読む)が食品サンプルをつくる会社にお勤めの方だった。食品サンプルの会社といえば、私の中で工場見学したいランキングで一、二を争う憧れの業種だ。
大豆生田さんとはこの日が初対面だったのだが、せっかくの祝いの席だし工場見学をお願いしてみたら、普段やっていないらしいけれど快諾をいただけた。
関係ないけど、大豆生田さんは名字が漢字二文字の人と結婚したので、ちょっと物足りないといっていた。
(玉置 豊)
食品サンプルメーカー「ながお食研」にやってきた
友人の妻となった旧姓大豆生田さん、という表現は距離がある感じがするので、もう私の友人マメちゃんということでいいですかね。仕事場まで押し掛けるのだから。
ということで、私の友人マメちゃんが勤める会社はながお食研という会社で、社名だけきくと食品メーカーっぽいが、実際にいってみると普通の家っぽい会社だ。
ながお食研は親戚の食品サンプル会社に勤めていた現在の社長である長尾文美さんが昭和56年に独立して作った会社で、長尾さんはこの道42年の大ベテラン。この道以外は知らないという食品サンプル一筋の職人社長だ。
主にレストランなどにディスプレイされるサンプルをつくっているが、ネット通販やデパートの催事場などで一般に向けての販売もおこなっている。
それにしても友人の勤める会社に来るというのは、いつもと違う一面が見られるような気がしてドキドキする。なんていうほどマメちゃんをまだよく知らないんだけど。
食品サンプルQ&A
実際の作業の様子を見せていただく前に、長尾さんに食品サンプルについて前から聞きたかったことを質問してみた。
15分くらい話を聞ければいいかなと思ったら、一時間近く話し込んでしまった。そうか、アサリの殻は本物なのか。そしてこの人がマメちゃんの上司なのか。
それにしてもマメちゃんとは知り合ってまだ一ヶ月くらいだが、食品サンプル会社に勤めるために、片っ端から電話をかけるようなパッションの持ち主だったとは。なんだか十年前の電話帳で食品会社を探しているマメちゃんの姿が想像できた。