動物はどうか
横浜にある野毛山動物園にやってきた。僕は無料で入れるこの動物園が大好きで、近くにくるたび足を運んでいるのだけれど、ここには34歳になる動物がいるのだ。
34歳ということで厳密には1歳年下なのだが、取材時点では僕もまだ34歳だったのでよしとしたい。というか動物で34歳というのはかなりすごい話なんじゃないだろうか。
園内はクジャクが放し飼いにされていて、道々でメスに出会うと羽根を広げて踊ったりしていてすごい。
そんな自由な雰囲気あふれる動物園の一番奥、ゲージの向こうで横になってじっとお客を待っているのが34歳の動物、ラクダのツガルさんだ。
寝てる34歳
野毛山動物園の誇るご長寿ラクダ、ツガルさん。
動物の世界では34歳はもちろんご長寿なのだ。なにしろ人間に換算すると100歳越えているという。
僕と同じ時代を生きてきたラクダ、ツガルさんにぜひ挨拶をしたい。
と思ったのだが
ツガルさん、かなり寝ていた。
ゲージの前を行ったり来たりしながら都合1時間くらい様子を見ていたのだが、ハエを追い払うためにしっぽを何度か動かしたきり、まったく起きる気配はなかった。
夏だからいっそうバテているのかもしれない。園内の掲示によるとご飯の時間にはちゃんと起きて元気にニンジンを食べるのだという。
しかし正直ツガルさんにはリアル34年の月日を感じざるを得なかった。
34歳の人気者
活発に動き回ったりしなくても、ツガルさんはこの動物園の人気者だった。ツガルさんの毎日はブログや園内の掲示物で公開されている。
僕は今のところ飛び跳ねたりして元気なのだが、100歳くらいになったら今のツガルさんみたいに生でニンジン食べられる自信がない。そもそもそれまで生きられる気もしない。
ほぼ同い年の動物、ツガルさんには勇気をもらった気がした。酒飲むと次の日つらい、とか言ってた自分がなさけない。
次は文化面で35年の時を感じてみよう。