大阪の水上高架下もすてき!
そう、いきおいあまって大阪でも都市河川クルーズを行った。以前の記事で参加者を募ったものである。
大阪もまた水路の街。難波商人の「動脈」となっていたのはやはり河川だが、東京と同様こちらも現在は「静脈」風情である。そしてこの街でも水上高架下がちょうすてき。
大阪の閘門やんちゃすぎる
すっかり東横堀川のファンになったぼくだが、この大阪の河川は閘門に特徴がある。以前記事に書いたことがあるが、閘門というのは水位の異なる河川を船が往き来するための仕組み。2つの水門に挟まれたところに船を入れ、出ていく水位に合わせるというもの。って、この説明じゃよく分からないか。えーと、宇宙船の減圧室みたいなもの?もっと分からない?
で、まあ、とにかくこの閘門の扉が変わっている。ごらんの通り、観音開きなのだ。前出の記事でレポートした東京の閘門はギロチンのようなものだった。たいへんだと思うんだけど、観音開きって。水の抵抗あるから。ふしぎ。
さらに面白いのは、閘門内で水位を上げ下げしている間に反対側からまちがってべつの船が入ろうとしないように、放水して警告するというそのやりかた。
放水で警告て。安田講堂か。
なんで都市河川っておもしろいんだろう?
なんだかさいきんすっかり水路のひとになってしまったぼく。しかしいまだにやっぱり海とか大自然の川とかにはあまり興味がない。都市河川に限る。なんでだろう。
たぶん、水の上からだと見慣れたまちががらりと相貌を変える、その感じが好きなんだと思う。前述したとおり、「静脈」に対して街は背を向けている。表通りはばっちり化粧している彼女も、まさかこちら側からみられるとは思っていないので、ぬかっている。そういうのにぐっとくる。
また、陸上交通では想像もしなかった街と街との距離方角関係を発見するのも面白い。道路や地下鉄で移動すると遠いはずのふたつの街が川をつたって行ったらものすごく近い!なんてこともあって面白い。
あるいは、その「低さ」も。水面はとうぜん道路面よりずっと低い。そこから街を見ると、下から見上げるかっこうになる。ちょっと視線が低くなるだけで街が違って見える。
まあでも、なんといっても高架だなー。あんなにエキサイティングな景色ないと思うよ!
またやりますよ!
9月にまたクルーズを予定しているので、興味を持った方はぜひ参加してください。野田さんのサイトやぼくのブログで告知します。
毎回そうなんだけど、船に乗ってるとみんな手を振ってくれる。老若男女問わず。ふしぎー。
イベント「マッピングナイト」をやります!
昨年、まさかの 『びっくりドンキーが東京の心理的境界と一致する現象』 で会場をどよめかせた「ヤバい景観的・東京88景」のイベント。
あれから1年。また石川+大山のイベントやります!
■マッピングナイト ■2010年8月15日(日) 18:30開演 ■石川 初、渡邉 英徳、大山 顕 ■東京カルチャーカルチャー ■前売 ¥2500 当日 ¥3000
内容はその名の通り「マッピング」についてのイベント。といってもよくわからないですよねえ。詳しくはこちら。みなさん、ぜひ。