銀座のアップルストアにやってきました
iPadやiPhone４の発売のたびに行列ができて中継されるので、すっかり有名になった銀座アップルストア。 折りしも休日だったので、店内はアップル製品を試用してみたい人でいっぱいだった。
そんな中、僕は恐る恐るカツラをカバンから取り出す。 休日の銀座は人通りが多く、さっそく興味津々な外人さんが僕に目を止めはじめる。
ここでやっていいのか。 いや、商品の楽しさを伝えようとしているわけだから、むしろアップル社さんにとっては悪い話ではないはずだ。 でも、怒られたら謝ってすぐにやめよう。 そう心に決めて僕は再び、iTunesカードの人になった。
続いて5000円カードの人にもなってみる
なかなか成果は上々だ。みんなが僕の髪ばさばさに注目している。きっとiPhoneの良さも伝わったはずだ。
ここでもう一枚のカードの方に注目してみよう。 この人は足を振り上げてiPodを聞いているが、一箇所すごく変なところがある。よく見るとスニーカーのひもにイヤホンのコードが通っているのだ。いったいどういう理由でこういうことになったのか考えたくなるがそれはやめて、今はこの人になりきることだけ考えたい。
そのためにスニーカーを履いて来た。 ここ銀座で、この5000円カードの人にもなってみたい。カツラはさすがにそろそろ恥ずかしいので、外すことだけはご容赦願いたい。
僕の様子を見て、ベビーカーの人が素早く立ち去って行ったのが心苦しい。
でも、僕はここでやめるわけにはいかない。5000円カードの人になりきって、iPhoneの楽しさをアップルストアに来ている人に伝えるのだ。
30歳を過ぎた腰にはかなり厳しいポーズだ。ちょっと休憩をはさみ、もうひと頑張りしてみよう。
アップルさん、僕の頑張りにiTunesカード下さい
僕はiPhone4の良さを伝えたかっただけなのに、それがどうしてこうなってしまったのだろう。そんなに怪しかっただろうか。
しかしよく考えてみると、アップルストアに来る人というのは、もう大体アップル社製品の良さを知っているわけで、僕のやったことは大して意味が無かったんじゃないだろうか。
まあいい。 もし将来、テレホンカードみたいにマイデザインのiTunesカードを作れる日が来たら、僕は真っ先にこの撮った写真を使って作って、みんなに自慢したいと思う。
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