崖から落ちないように気をつけて
千体以上もある石神仏のうち、文字だけの碑をのぞいた、神様仏様の姿を模しているのでも数百もあるのだから、見ても見ても見終わらない。 急な斜面に面している石仏もあるので、夢中になって足を滑らさないようにしなければ。
よくもまあこんなにバリエーションがあるものだ、と感心させられるほど表情が豊かで、多神教の文化に生まれてよかったな、と心から思った。
「え! 今日って仮装パーティーじゃないの!?」
一泊二日で来た方がいい
たくさんある石仏の、どれもが味わい深い表情をしていて、「参拝客の心を哀愁からさけてくれます(安宮神社縁起より)」というとおり、下界の雑多なことなど忘れてしまいそうなほどで、じっさいにこのとき僕は送らなきゃならないメールを送り忘れていた。 一体ずつじっくり見るには、一日だけじゃ物足りないほどの石仏たちで、帰るのが嫌になる。