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ひらめきの月曜日
 
巨石をめぐって世界を冒険

世界の巨石テーマパーク構想

1年の旅で様々な巨石をハントしてきた須田さん。しばらくは「石の語りべ」としてハントした石を広く伝えていく活動にシフトするという。


語りべとの1枚

様々な企画を構想中とのことだが、そのひとつが「巨石テーマパーク」プロジェクトである。

「昔、群馬の石屋さんから“巨石のテーマパーク”を作らないか? という話があったんです。その時は予算が2000万くらいしかなくてできなかったんですが」

2000万あればそこそこのやつができそうな気もするが、須田さんが考えているのは浦安のアレ級の壮大なテーマパークだった。

「できればディズニーランドみたいにパークをカテゴリー別にエリア分けして、そこに須田郡司がセレクトした世界中の巨石(のミニチュア)を展示したいんです」


こんなふうにね

4つのカテゴリー分け

須田さんによれば巨石はその特徴によって4つのカテゴリーに分類できるという。

【ジオロジー】・・・地形学的な魅力のある巨岩や奇岩


例えばこういうの

オーストラリアの「デビルズ・マーブルズ」

草原の中に奇岩がごろごろと転がり現地アボリジニから「悪魔の卵」と伝えられる「デビルズ・マーブルズ」。風雨の力で溶岩が冷え固まってできた花崗岩が、数百万年の浸食を繰り返してこのような形になったという。このように自然の力で変化した面白い巨石は「ジオロジー」に分類される。

【メガリス】・・・組み石など人工的に作った石


世界中から観光客が訪れるイギリス「ストーンヘンジ」

紀元前に築かれたといわれる巨石遺跡の「ストーンヘンジ」は「メガリス」の代表格。2つの石を柱に立てその上に石を渡す
この形は「ドルメン」と呼ばれ、日本でも奈良の石舞台古墳などにその姿が見られる。

【サンクチュアリ】・・・聖なる場所や信仰と関係のある石


インド「ティルパランクンドラム山」のヒンドゥー寺院

岩場の上にある寺院や、岩そのものが信仰の対象となっている場合は「サンクチュアリ」にカテゴライズされる。日本でもよく岩に締め縄がしてあるのを見かけるが、あれも当然「サンクチュアリ」。

 

【ファンタジー】・・・動物に似ているなど、ほのぼの楽しめる癒し系の石


中国「石林公園」にある崖の上の像石

400平方キロメートルの敷地内に高さ20〜30mの石柱群が点在する公園の中にあるこちらの岩。まるで崖の上に立つ像のように見える。このように動物みたいだね〜などと言いながらおもしろがるのが「ファンタジー」である。

では問題。これはどのカテゴリーに属するでしょうか? (そう正解は「メガリス」ですね)

世界中の巨石をハントしてきた須田さんだからこそできるカテゴリー分け。岩によってはジオロジーにもサンクチュアリにも当てはまるみたいな、2度おいしいやつもあるという。これ、じつにおもしろい。

「まずはホームページとか、バーチャルでもいいけど、いつかはリアルなテーマパークをぜひやりたいと思っています」

と須田さん。ぜひ! やってください。お台場あたりで。

そんな須田さんがカルカルでイベントやりますよ

じつはまったくの偶然なのだが、須田さん7月にカルカルこと東京カルチャーカルチャーでイベントをやるらしい。取材中に「そういえばニフティの横山さん(東京カルチャーカルチャー店長)からイベントのお誘いがありまして・・・」と須田さん。

全くの別ラインからデイリーとカルカル両者の食指が伸ばされていた。目の付けどころが一緒すぎだ。

須田さんが掲げる巨石パークを(まずは)バーチャルで体験できるイベントです

須田郡司の巨石パーク
7/24(sat)Open 12:00 Start 13:00 End 15:30(予定)

須田郡司オフィシャルウェブサイト
https://www.sudagunji.com/


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