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ひらめきの月曜日
 
巨石をめぐって世界を冒険

超ハードだった世界石巡礼の旅

2009年春、満を持して念願のワールドツアーへと旅立った須田さん。その壮大な旅の模様は「世界石巡礼公式ブログ」に記録されている。


題して「VOICE OF STONE PROJECT 〜須田郡司WORLD TOUR 2009-2010 地球の記憶を記録する」。かっこいい

― ― 相当ハードな旅だったようですね

「今回は42カ国まわったんですけど、かなりの駆け足でした。ひとつの場所には基本的に1泊のみ。節約のためなるべくバスを利用したんですが、移動が長いから車中泊も多かった。あと、巨石というのはだいたい街の中心部からは遠く離れた場所にある。車をチャーターして、片道4時間くらいかけて行くことが多かったですね」

― ― 行く場所はある程度最初に決めていたんですか?

「そうですね。時間と予算の都合上、今回はある程度ダイジェスト的に有名どころをまわった感じです。韓国からスタートしてモンゴル、中国、インド→ヨーロッパ→北アメリカ→中米→南アメリカ→オセアニアと巡りました」


有名どころ、とはいえこんなのも多い

― ― ブログにはメジャーなヨーロッパの遺跡なんかも登場しますね。昔ながらの遺跡は石と関わりが深いんでしょうか?

「ギリシアのパルテノン神殿は岩盤の上に作ってますし、古代の都市国家デルフィ遺跡は裏に岩壁がそそり立っています。古代遺跡はほとんど同じようなつくりですね」


アクロポリスの丘、岩盤上に立つパルテノン神殿

遺跡の真裏にそり立つ巨大な岩壁。聖域を見守る神のごとし

デルフィ遺跡の外れにある「割れた岩」。入口の守り神のようにたたずむ

「面白いのはキリスト教ってもとは先住民が信仰していた岩場とかを取り込んで教会や聖堂を作ったりしているんです。洞窟や岩場を聖なる場所として、そこから色んなものが生まれるという信仰。日本もそれは同じですよね。日本も石を観音様に見立てたりするし、奥の院ってだいたい岩ですよね」


草の蔦に覆われた「巫女の石」。石に名前を付けて信仰する文化は世界中に残っている

有名なフランスの「モン・サン・ミッシェル」。トンブ山と一体化したような形状の修道院は花崗岩の周囲を包み込むように建設されている

巨大な岩山の上に立つ修道院も多い

― ― 丸石好きの当サイトとしてはコスタリカの丸石が気になるんですが

「すごい存在感でしたね。そしてかわいいです」


まん丸だ。丸石好きにはたまらない大物

「はっきりとは分からないが7世紀の石器時代にできたものという説が有力。バナナ農園を作った時に、畑の中から200個くらい出てきたそうです。伝承がないので、当時は宇宙人の仕業か? と騒がれたとか。オーパーツのひとつとしてとらえられているようですね」


丸石三兄弟

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