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はっけんの水曜日
 
ほやで塩をつくる

ほやの塩辛で塩を作る

壮絶な味見をしたためか、自分が磯の貝になって岩にこびりついた藻を食べている夢をみたけれど、ほやじお作りは今日も続く。

といっても、もうほやはないので、ほやの中の海水を煮詰めるという正攻法でのほやじおは作れない。そこで昨日大量にさばいたほやで作っておいた、ほやの塩辛を使ってみることにした。


ほやの塩辛で塩を作るなんて、我ながら素晴らしいヒラメキだなと思ったが、よく考えたら味噌ラーメンから味噌をつくるような話だ。

ミキサーにほやの塩辛を入れ、水を加えて粉砕する。

この写真だけだと、なにでなにをつくっているのかまったくわからないね。卵酒じゃないよ。

濾して煮詰めれば、ニュータイプのほやじおができるはず。この搾りカスを卵焼きに入れるとうまい。

量が少ないのですぐに煮詰まる。色が前回とまったく違うね。

ほやじお塩辛バージョンの完成

わずか30分でほやの塩辛を使ったほやじおが完成。今度のバージョンはほやのフンがまったく含まれておらず、さらにミキサーで粉砕したことで、ほやのエキスがたっぷりだ。

本来の材料である「ほやの中にある海水」を一切使っていないけれど。


色もだいぶ穏やか。フランス土産の塩だよといわれたら信じそうだ。

はやぶさがイトカワから持ち帰ったなにかではない。

なめてみると、やはり昨日のほやじおに比べたら全然マイルド。ほどよく塩辛さの中にほやの気配が潜んでいる。色もいいし、抹茶塩のように、ほやフレーバーの塩として売れるのではないだろうか。なんでもほや風味になる不思議な塩。

もちろんベースがほやなので好みの別れる味なのだろうが、これなら料理の隠し味などに使えそうだし、これをなめながら酒が飲める。


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