いきなりハープの値段を聞いた
銀座十字屋は、ハープ以外にもフルートやウクレレも教えているそうだが、ハープの受講者が一番多いそうだ。ハープは人気があるようだ。みんな優雅さにひかれるのだと思う。
ずらっと並ぶハープは3D映画などより迫力を感じる。いきなり興味津々で「いくらぐらいするんですか?」と聞いてしまった。最初の質問が「値段」というは優雅とは程遠かった。今回対応してくださった銀座十字屋の山本さんは「高級車一台分くらいですね」と教えてくれた。
銀座十字屋さんのハープ教室は担任制のマンツーマンレッスンなのでみっちりと自分のペースにあわせて習うことができる。今回もマンツーマンで教えていただけるとのことなので、僕のリズム感のなさを他の人に露呈しなくて済むとホッとした。
ハープの種類
ハープには大きく分けて2つある。グランドハープとレバーハープだ。グランドハープは大きくべダルがあり、レバーハープはその名の通りレバーがある。僕はハープについて何も知らなかったので何を聞いても「へぇ〜」の連発だ。
グランドハープにはペダルがありそれを踏むことで半音音が変わる。ハープにペダルがあるなんて知らなかったし、弦と木で出来ていると勝手に思っていたハープに時計の歯車のような物があるとも知らなかった(ペダルを踏むとこの歯車のようなものが動き音を変える)。
レバーハープにはペダルが無く、その代わりにレバーがあり、これを手で上げたり下げたりして音を変える。後でも記すが、グランドハープの音色はいかにも先に書いた銀座のような高級感のある音で、レバーハープは温かみがあるヨーロッパの田園風景のような音色だ。レバーハープはケルト音楽などで使われるそうだ。
奏でます
ハープの説明が終わり早速グランドハープを弾かしていただく。ここでも聞いてしまった。「このハープはいくらですか?」と。「300万弱くらいですかね」と答えが返ってくる。それを聞き僕に微妙な緊張が走る。
300万弱の重みを肩に感じるが、意外にもしっくりと来る。実は僕はハープを弾くために生まれてきたのではないかと思うほどだ。
ハープはドレミファソラシドでキチンと弦が並び、「ド」の音は赤い弦になっている。昔、ピアノを習った時に「ド」がどこか分からずピアノの前で毎日悩み1カ月でピアノをやめてしまったので、ハープの丁寧さには感動すら覚える。
「ド」の位置が分かっただけで音楽を弾けるはずはもちろん無かった。しかし、先生が「次はここ」と指示を出してくれるのでやがて初心者なのに音楽を奏でることが出来た。バイオリンと違い、明確にここを弾けば「ド」などのように音が決まっているのでいきなり達成感を感じることが出来るわけだ。