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ロマンの木曜日
 
高さ日本2位のダムを知っていますか

大町ダムへ

松本から北上、大町市を通って、いよいよ高瀬川沿いの道に入ります。このあたりを車で走ると、道路案内の看板を見るたびに「高瀬」とか「大町」とか「黒部」といった、ダム名に直接繋がる地名が書かれているので、ダム好きは興奮のあまり軽い躁状態に入ります。

沿道には東京電力のPR施設である「高瀬川テプコ館」や「大町エネルギー博物館」など、いかにも電源地帯を思わせる建物が並び、この先に待ち構えるダムたちを想像するだけでますますテンションアップ。やがて、目の前を遮るように巨大なコンクリートの壁が立ちはだかったところで、ダム好きの興奮は最初のピークを迎えます。ここが大町ダムだイヤッホー!


いかにも「国交省の治水ダム」という面構えですよね

ですよね、なんて書いていますが、適当なので気にしないでください。

大町ダムは高さ107mの重力式コンクリートダム。顔(放流設備なんかがあるところを勝手に「顔」と呼んでます)だけ見ると、ほぼ左右対称で均整のとれた姿に見えますが、実は顔がかなり右岸側に寄っていて、想像以上に幅広い堤体。


最初の写真はだまし絵か、というくらい幅広い

ダムの周りには展望台があったり、天端(てんば/だむのてっぺん)も自由に立ち入れるので、見どころは非常に多いです。


いかにもダムがんばってます的な光景が見える展望台
ダムの上も自由に歩ける

また、平日だけですが、営業時間中に管理所に声をかけると、なんと職員さんのご案内で堤体の中を見学することができます。もちろん通常は一般立入禁止で、ダムの中を通っている点検用の通路や、水門を動かす機械室などを見せてもらえるので、これは絶対におすすめ。


思い切って管理所に声をかけてみよう
ダムの中をいろいろ見せてもらえる

ダムの管理所に声をかける、ってたぶん最初はすごく緊張すると思います。僕もいまだに慣れないですが、ダムの中の人はいい人ばかりなので、見せてくれると言っているダムはどんどん見せてもらいましょう。あ、あとダムカードをもらうのを忘れずに。

大町ダムを十分堪能したら、再び車に乗って上流へ。高瀬ダムと大町ダムの間にある、発電用の七倉ダムに向かいます。


七倉ダム

大町ダムを出て湖畔の道を走り、やがて湖の上流端を過ぎると急に山が険しくなって、道路の登りもきつくなります。ヘアピンカーブが多くなり、何個目かの急カーブを曲がった瞬間、目の前を覆う巨大な岩山が出現。大町ダムで若干クールダウンしたテンションもふたたびエクスプロージョン!


「出くわす」タイプのダムの中でもかなり衝撃大きめ

この七倉ダムは高瀬ダムと一緒に発電している東京電力のダムで、高さ125mのロックフィルダム。ダムへ向かう道を進むと、堤体の中ほどを通ってそのままダムの真下の広場に導かれます。その間、ずっと巨大な岩しか目に入らず、ものすごい異星感。


巨大な岩山の真ん中へんに道路が走る

真下から見上げられるロックフィルダムはいくつかありますが、ここは柵もなく、すぐ目の前から巨大な岩山が積み上げられている光景はド迫力。しかし、上流の高瀬ダムはここよりさらに50mほど高いわけで、いったい何がどうなっているのか意味が分からなくなってきます。


こんなすごい光景がなんとタダですよ!(交通費別)

天端に直接入れる道は通行止めですが、よく見ると洪水吐の脇に階段がつけられていて、ここを徒歩で登るなら天端に行くことができます。大抵の場合、ダムに圧倒された反発の勢いに任せて駆け出してしまうのですが、半端なく長くて急な階段なので、ペース配分を考えないと後々地獄を見ます。

僕が行ったときは、子供を肩車したお父さんが途中で息絶えかけていました。


何のためか洪水吐横の階段を天端まで登れる
登っても「登った」という満足感以外は何もない

2度のピークを越え、長い階段を上り下りしてかなり体力を消耗しましたが、いよいよこの水系のボス、高瀬ダムに向かいましょう。

ふらふらの足どりで車に乗り込み、足をガクガク震わせながらアクセルを踏んで上流に向かいます。


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