男子トイレの小の方の埋まり方には秩序がある、と何かで読んだ。
空いてるうちは、なるべく誰かのすぐ隣にはならないようにする。あんまり真ん中だと落ち着かない。そういういくつかの心理によって、一定の順番で埋まっていくという。
なんかわかる。そしてそういうのってトイレだけじゃない。電車の座席も一定の順序で埋まるんだ。パーソナルスペースっていうのがありまして、と「ためしてガッテン」あたりで聞いたような気がする。
実際どうなんでしょう。しらべてみました。
(三土たつお)
電車の座席の埋まり方
さて、男子トイレの埋まり方を最初に力説されてもなー、という方も多いだろうと思う(特に女性の方)。
なのでまずは、電車の座席の埋まり方から見てみることにしたい。こちらも、できれば間を空けたいという心理的な力が働いて、なんらかの秩序が生まれることは想像できる。
たとえばこの7人がけの席。
今はまだ誰も座ってない状態。あなたならどこに座りますか?
とか聞かれると占いか心理テストみたいだけど、そうじゃないので安心してほしい。座る位置があなたの恋愛依存度を表していたりはしない。
上の状態だったら、まずほとんどの人は1か7を選ぶんじゃないかと思う。つまりはじっこの席だ。
それと反対に、もっとも考えにくいのは4番だと思う
想像して欲しい。7人がけの席の中央に、背広の男性が一人で座っていて、背筋を伸ばしてまっすぐ前を見ているところを。
なんだこの人、まわりが空いてるのになぜセンター?なんでいい姿勢?ときっと思うだろう。
つまりここには二つの心理的な作用があるように思う。 ・はじっこは安心。 ・真ん中に一人は恥ずかしい。異様。
では次だ。
最初のお客さんが左端の1番に座ったとする。その状態で、あなたならどこに座りますか?
一番多いのは右端の7だろう。とりあえずはじっこに座りたい。
逆に、もっともありえないのはすぐ隣の2だと思う。
同様に想像して欲しい。1番の女性の隣で、2番の背広の男性が背筋を伸ばしてまっすぐ前を見て座っているところを。
なんだこの人、キモイ、ときっと思うだろう。そして1番の女性はいたたまれなくなって席を移るだろう。そうならないことがあるとしたら2番の男性がイケメンの場合だけだ。
すると、ここにはこういう心理があるように思う。 ・見知らぬ人とくっつきたくない ・特に異性とは離れたい ・でもイケメン(美女)ならオーケー!
さて、ここまでで一人目と二人目までについて検討した。一番ありそうなのは、両端が埋まってる状態だ。
ここに来た3人目はどこに座るだろう?すぐ前での検討どおり、2と6はまずないだろう(キモイから)。でも、中央の3つのうちどこになるだろうか?
ここからは実際に調査してみよう。
東急東横線の渋谷駅にて、始発電車に乗り込む人々がどのような順番で座るのかを見てみたいと思う。