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はっけんの水曜日
 
投網入門

釣りと投網はポイントが少し違う

会のみんなでやってきたのは近くの防波堤。海の投網は砂浜でびしょぬれになってやるものだと勝手にイメージしていたが、このあたりでは足場のいい防波堤でやる場合がほとんどらしい。


半纏を着たおじさまがたくさん。なにかのお祭りみたいだが、実は投網の練習会。
我、網入れて、蟹とたわむる。

釣りだと防波堤の先端が人気だけど、投網はポイントが少し違うようで、釣り人があまり手を出さなそうな、変哲のないような場所を選んでいる。

投網の怖いところは根がかり(海底でゴミや岩などにひっかかること)だそうで、釣りだったら仕掛けが一つなくなるだけだが、投網の場合はブチブチと網が切れるのはいいほうで、ほとんどの場合はまるっきり回収不能になってしまう。

そのため海底に障害物のないことが第一条件。みんなホームの港には秘密のマイポイントを持っていて、基本的にそこでしか投げないそうだ。確かに投げたところに自転車とか落ちていたら最悪だ。

 

やはり海で投げる投網はかっこいい

芝生の上で投げる投網もスポーツライクで楽しいものだが、やはり海に向かって投げる投網は絵になる。


釣りをする人間からすると、ちょっとずるいよといいたくなる技ではある。

ただ、夜や早朝じゃないと魚が岸に寄っていないので、この時間だと収穫はイマイチ。

みんな魚が捕れたかどうかよりも、どれだけきれいに網を投げられたかの方に関心があるみたいだけど。


まさに名人芸。一度あの網を頭からかぶせてもらいたい気もする。

若手のホープはナイキのスニーカーを履いて、強風の中でも軽々と大網を投げていました。

網を入れた後、リングを落として網をすぼめる。足場が高いので、網を持ち上げるのが一苦労。
本当に魚が捕れているのをみると、やっぱり興奮する。投網すげえ。

水揚げはイシモチ、セイゴ、シタビラメなど。

 

なんでもいいから一匹捕りたい

さあ私もいっちょ海に投網を打って、今日の夕飯でも捕ってやろうかと、さっき習ったことを思い出しながらどうにか網を担ぎ、岸壁に立って構える。

なるほど、目の前は海。投げた勢いで海に体が落ちそうでおっかない。


練習場からここに移動してくるまでの間に、もうすっかりやり方を忘れていてびっくりした。
濡れてもいいようにカッパを着てきたけれど、うまい人が投げると肘がちょっと濡れるくらいだそうです。だから半纏なのか。

目指せ一匹。先ほどから強くなってきた風を計算に入れ、ちょっと風上側をめがけて網を打つ。


なんだこのスカンジナビア半島のような広がり方は。自分への戒めとして大きな写真で掲載。

網が全然開かない。

芝生の上でできていたことが、防波堤だとうまくできない。なにが悪いのか何度投げても網は丸くならず、ものすごい狭い面積で海を覆う。これで魚が捕れたらそのほうがびっくりだ。

なんでもいいから一匹魚をとって終わりたかったのだが、だんだんと風が強くなってきてしまったために、この日の練習会はこれにて終了。

悔しい。でもこれがまぐれでなにか大きな魚でも捕れていたら、帰りに絶対投網を買っていたな。


動画で見てもひどい。でも楽しかったのだ。

時代は投網か

前から憧れていた投網だが、実際にやってみたらやっぱりおもしろかった。まだボラの一匹も捕れていないけれど、投げる行為そのものに魅力がある。

家から九十九里まで車で三時間。それでもまた投網を習いにいきそうな気がする。次にいったら確実にマイ投網を買っちゃうな。

こんなふうに丸く投げられるようになりたいのだ。

取材協力:九十九里投網会

森川漁網店
〒299-4213 千葉県長生郡白子町八斗2088
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※アットマークを@に変えてください。古典的手法!



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