検証方法2：おじいさんになる

自分がカブになって検証する方法は、不可抗力的な要因によりダメだった。

そうすると今度はおじいさんになってあの引っ張り方でおおきなカブを抜けるのか やってみるしかない。つまりあの引っ張り方で僕（おじいさん）が 安藤さん（おおきなカブ）を負かせるかどうかだ。

おじいさん一人ではおおきなカブは抜けない。先ほどとは違い絵本通りの展開。 そしてここでおばあさんが２ページ目にしてようやく登場するわけである。

あばらが痛い

二人になっても抜けなかった。もちろんそれはまだ絵本通りの展開なので良いのだが、 引っ張られることで絵本に隠された裏事情が明らかになった。それはあばらが痛い、だ。

考えてみれば抜けないカブを持ちつつ後ろから思いっきり身体を引っ張られてるわけで、 かなりの負担が身体にかかってることは想像がつく。

現実におじいさんをあんな風に引っ張ったら、確実に老人虐待だと思う。

おばあさんは孫娘を呼びました

ところで肝心の引っ張り力はどうだったのかというと、安藤さんいわく「逆に弱くなった気がする」らしい。 絵本と話が違うじゃないか。

ただ物語はここからが本番。次は孫が出てきていよいよあの引っ張り方も本領発揮するはず。 してもらわないと困る。

信じられないことにカブが抜けました

カブ抜けた。しかも孫娘でという、絵本よりもスピーディな展開。 正直いくら連なったところでムダじゃないかと思い始めていたところなので驚いた。効果あるんだこの引っ張り方。

カブ役の安藤さんいわくそういうことらしい。

引っ張られるおじいさん役としても、確かに人が増えるとかなりの力で身体が引っ張られるのを 感じるので、もっと人数が増えればおおきなカブも抜けると思う。

ただしその場合はあばら骨が折れないよう、おじいさんが鋼鉄の肉体を持ってることが前提となる。 だったら一人で抜けそう。

普通に引っ張るのとどっちがいいのか

ここで気になるのは人が人を引っ張る方式と、普通に綱を持って引っ張る方式の どちらがより有効なのかということだ。

誰もが思う「一人ずつカブを引っ張った方が良いじゃん」という 考えは果たして本当に正しいのか。

やっぱり一人ずつ引っ張った方が全然良かった。 でもそれだと普通にでかいカブを引っこ抜いただけの話になってしまうので、 あの童話はあのままでいいんだと思う。