先日、石の博物館を訪れた際におみやげとして石器キットを買った。
中には黒曜石が入っていた。原始人が矢じりや包丁に使ってた固く鋭利に割れる石だ。
これでちゃんと料理できるのだろうか。石器は今でも包丁として活躍してくれるのだろうか。
黒曜石で料理をしてみよう。包丁人味平ならぬ黒曜石人栄平(しげへえ)の誕生だ。
(大北 栄人)
食材を探して
黒曜石一本〜♪さらしに巻いて〜♪黒曜石で料理人としてやっていくという夢を持ったはいいのだが、まずは黒曜石の実力を計りたい。
何が切れて何が切れないのだろうか?とりあえずは市場に向かって食材を探すことにした。
黒曜石でいけそうだが、あいつはどうだ?
よく熟れたなんだかわからないものに、まだ青いなんだかわからないもの…これらの手でもちぎれそうななんだかわからないものたちは試すまでもなく、黒曜石の勝利だろう。
いける、黒曜石いける。
だがしかし、黒曜石人栄平が料理人として一石立ち(一本立ち)するためには大きな壁がたちはだかることは想像にたやすい。
私たちにとって馴染み深い硬いもの。そう、ココナッツだ。
ココナッツで黒曜石を試す
ココナッツ。この南洋の石実を切ることができれば、肉でも骨でもなんでもござれの黒曜石万能包丁ぶりを証明することができるだろう。
そしていよいよ黒曜石の登場、試し切りを行うのだ。
河原には石がある
クッキングをしにやってきたのは河原。石器クッキングなので外でやって当時の雰囲気を出したかったのもあるが、何より河原だと石がある。
黒曜石に石で釘を打って包丁となる破片を作るのだ。石で石を作る。何か言えそうでただ当たり前の事態だ。