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はっけんの水曜日
 
アド街を見たので飛鳥山に行った


出かけた飛鳥山の桜は三分咲きくらいでした。

テレビ東京の「アド街ック天国」という番組が好きでよく見ている。地味なスポットも紹介するとことか、妙に垢抜けないとことか、選曲がタモリ倶楽部と同じでダジャレになってるとことか(制作会社が同じなんですよね)が好きだ。

でも、アド街を見たからって次の日にそこへ行ったことはなかった。テレビに出たら混むに決まっているから、人混みが嫌いな僕がそこに行くことはなかった。

だから今回は敢えて、アド街を見て次の日に出かけてみました。

松本 圭司



手書きのアド街メモ。コレがあれば万全です。

おまっとさんでした、今回のテーマは飛鳥山です

まずは放送を見なくてはならない。関東で3/27(土曜)に放送されたテーマは「飛鳥山」だった。東京都北区、王子駅の近くにある飛鳥山を中心にしたエリアだ。

番組を録画し、王子駅周辺の地図を印刷してメモを作った。地図には各スポットの位置を書き込み、余白には1位から30位までの内容を書き込んだ。これを持って3/28に飛鳥山に行って来ました。

これが、全く予想外にめちゃめちゃ楽しかったのだ。

[公式サイト]アド街ック天国 飛鳥山


見ながら書くので、録画は必須。
地図に場所を書き込んでおくのも大事。場所が出なかった所は自分で調べておきます。

 

王子駅を降りるとなんだか賑わっていた

東西線と南北線を乗り継いで王子駅へ。地下鉄を出るといきなり賑わっていた。やはりアド街効果だろうか。様子を見ていると、どうも花見客が多いらしい。まだ寒いのになぁ。

人の流れに乗って、とりあえず飛鳥山を目指すことにした。


都電かわいいよ、都電。

第2位 都電荒川線が道路を走ってます

王子駅から飛鳥山へ向かって歩いていると都電荒川線の王子駅があった。王子駅はJRと南北線と都電荒川線が交差しているターミナルなのだ。

いきなり第2位の都電荒川線と出会えて興奮した僕は何枚も写真を撮ってしまった。古いようでいて現代的なフォルムがなんとも格好良い。ええのぉ、都電。


栄町と飛鳥山の間は道路を走る都電。坂道発進では後ろに一般車両が入らないように都バスが近くにいればブロックするのだそうな。アド街で言ってた。

桜模様の街灯と、桜模様の都電。どっちも可愛い。

坂道を登る都電。あ!右に見える丸っこい乗り物は!アスカルゴ!!

ずらっと長蛇の列。お年寄りとしては、たかだか標高25mと言ってもキツイのでこういうので登りたいところだろう。

第30位 アスカルゴは普段にない盛況ぶり

さて、飛鳥山のふもとに着いた。ここにはアスカルゴという乗り物がある。アド街では第30位で紹介されていたアスカルゴだ。説明するまでもないが、飛鳥山とエスカルゴを掛けている。

標高25.4mの飛鳥山を二分掛けて登る。無料。


左が麓駅で、上の小さいのが山頂駅。すぐそこです。

かなり待ちそうだし、お年寄りを優先したい気持ちで乗らずにパス。歩いて登りました。

乗り場には長い行列が出来ていた。警備員さんの話では、いつもはこんな行列なんて出来ないのだという。昨日テレビでやってたからねー、と警備員さん。いきなりテレビの影響力を思い知らされた格好だ。

テレビ、すげぇ。


山頂にはケルンがありました。

第29位 ここが飛鳥山の山頂だ

さて、登りはじめて5分ほどで山頂に着いた。山頂近くはシートがたくさん広げられ、花見の準備万端と言ったところ。ちゃんと山頂標識もあった。

標高はアド街の情報通り25.4m。記念撮影もした。東京の最高峰、雲取山にも登ったことがあるので、これで東京の最高峰と最低峰を制覇したことになるだろうか。

ここで気付いたのだが、「アド街」と口にすると周りの人が嬉しそうにこちらを見てくるのだ。あ、あなたもアド街見ましたか?!みたいな感じで。話しかけると、東京とは思えないほど他人と会話が弾む。

なんでも、飛鳥山は東京で一番低い山として申請を出したのだそうだけど、地図に記載するスペースが無かった事から認められず、記録上の最低峰は愛宕山に譲っているのだそうだ。花見に来てる人に教えて貰った。

[参考]デイリーポータルZ:東京都の最低峰登山めぐり


のぼったどー!

花見で酒が入ってるせいもあるだろうが、人々のガードが低い。アド街が共通語です。

第7位 扇屋の釜焼き玉子

山頂周辺を歩いていると、大きな玉子焼きを食べているグループがあった。あ、あれは!と見ていると、

「写真撮る?」

と、嬉しそうに声を掛けてくれた。「はい、撮らせてください、大きいですねー」と言うと、

「昨日アド街で見て予約したんだよ」

と言っていた。そう、この玉子焼きは7位で紹介された扇屋の釜焼き玉子だ。要予約で4000円近くする一品。本当にアド街を見て買う人がいるとは!と驚いた。


ここまででもアド街を見て来てよかったと思った。東京の人がここまでガードを下げて会話してくれるなんて思いもしなかった。

「アド街」の一言でみんなが繋がっているのだ。この調子でどんどんアド街スポットを廻っていこう。


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