ヒューマンビートボックスってご存知だろうか。すっごいひらたくいえば「口(くち)ドラム」。それとも、ボイスパーカッションっていったらピンと来る人もいるかもしれない。
口を使ってドラムのマネをする、アレだ。アレなんだけど、今のヒューマンビートボックスは、たぶん今あなたが想像した「アレ」より10倍くらいすごい。
すごいのを見ると、すぐ「俺もやりたい」とか言い出す当サイトである。もちろん習いに行きましたとも。
(text by 石川 大樹)
イベント当日の様子はこの記事の最後に動画があります
一目惚れでした
そもそものきっかけは、このあいだカルカル(ニフティ運営のライブハウス)であった、ヒューマンビートボックスのイベントだ。冷やかし半分で見に行った僕は、目の前で起きていることのあまりの衝撃に居ても立ってもいられず、その場で取材のお願いをしたのだ。
KAZさん。Tシャツが「BEATBOX」
まずは見てくださいよ
そして取材を快く引き受けてくれたのが、ヒューマンビートボクサーのKAZさん。2008年のビートボックス日本チャンピオンであり、昨年ドイツで行われた世界大会にも出場した。僕がさっきから「すごい、すごい」って言ってるヒューマンビートボックスの、「すごい」の一角を担う人物である。
で、すごいってなにがすごいんですか。
こればっかりは口で説明してもどうしようもないので、KAZさんの模範演技で、まずはヒューマンビートボックスとはどんなものか知ってほしい。
ほら、すごかったでしょう!自分の手柄じゃないのに自慢げになってしまう僕である。
冒頭で口ドラムって言ったけど、いきなりウッドベースみたいなベースラインから始まって度肝を抜かれる。そのあとベースラインはそのままに、(一人しかいないのに)ドラムが重なってくる!
映像中、後ろで言葉を失ってぽかんと見てるのが僕だ。この映像、ヒューマンビートボックスの妙技と、「完全にあっけにとられている人」の様子が同時に見られる貴重な映像である。