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はっけんの水曜日
 
伊豆シャボテン公園でサボテンを食べ倒す


これは食べません

以前このサイトでサボテンを食べる記事を書いた。
(参照:サボテンクエストサボテンの酸っぱさに勝ちたい

…しかし、どうしても酸っぱい料理という結果になってしまい、心ゆくまで味わうまでには至らなかった。

調べてみると、サボテンの聖地として知られる「伊豆シャボテン公園」では多くのサボテン料理が食べられるという。いちサボテンファンとしては押さえておきたいスポットだ。

ほそいあや



3月10日はサボテンの日

…と、語呂合わせで決まっているらしい。しかしとくに意識したわけでもなく、訪れた日が偶然3月10日だったのだ。ちょっとした運命を感じながらシャボテン公園にやってきた。


なぜ「シャボテン」かは記事の最後で。

はじめて来たけれど、想像していた風景と違う。背後にはまるっこい山どーんと迫っている。これもサボテンと言われれば信じるかもしれない。

大室山というらしいです。

園内のサボテンの中をねりあるくクジャク

 

案内してくださった中村さん。ポーズが頼もしい。

サボテングルメツアー開始!

今回は特別にスタッフの中村さんに案内をしていただける事になった。

「園内には数ヶ所の食堂やレストランがあって、それぞれサボテンメニューを出しています。」

「なにがあるんですか?」

「カレー、ハンバーグ、ラーメン、そば、チャーハン、ハンバーガー、エビピラフ、ソフトクリーム、ジュース…」

すごい。サービスエリアで食べられるほとんどのメニューがサボテン入りと考えるとわかりやすいかと思う。

本日、そば屋は定休日だった。

 

【1品目】サボテンハンバーグ

いきなりですが、肉いきます。


みどりのつぶつぶがサボテン。

結構入ってますよ。おいしい。

違和感なし

まず、ハンバーグがおいしい。サボテンは食感に変化を与えて、すこしシャキシャキする。あたりまえだけど酸っぱくない。ハンバーグという料理をじゃませず自然に引き立てている。

私がたべたあのサワーサボテンはなんだったのだろう。


【2品目】サボテングリーンカレー

ハンバーグおいしかったー。と落ち着く間もなくカレーの登場である。なにこの幸せ。


緑!

あまりに緑でうれしくなるわたくし。

グリーンカレーの緑はサボテンの色素

一般的にグリーンカレーはスパイスによって緑になるものだが、こちらの緑はサボテンのものである。すでに常識をくつがえしている。でもグリーンカレーであることにはかわりないのでいいのだ。

これも全然いける。辛さはほとんどなく、ほんの少し酸味があるような気がする。そしてカレーだとそれが逆によい方向へ持っていってる。…計算しているのか。

食べていると、ようやくサボテンの味というものがわかってきた。そうなると、他のカレーとは違うんだぜという主張があることに気付く。サボテン風味のカレーはここでしか食べられないんだと悟った。


ごろごろ入ってます。サボテン料理の中でもかなりサボテン度高いです。

【3品目】サボテンラーメン
【4品目】 サボテンチャーハン

じゃんじゃん食べます。さすがに慣れてきて、サボテンが山菜のように見えてきました。


モスグリーンのあいつは何にでも合うのだ。

ちょっと種明かし

園内のサボテン料理には、瓶詰めのサボテンの塩漬けを使っているらしい。
それぞれの料理に合わせて、そのまま使ったり塩抜きをしたりして味の調整をしている。

ちなみに、チャーハンにはコチュジャンで和えたものを使っていた。サボテン自体の味がシンプルなので、味付けの工夫ができる。知らないで食べたならピーマンが入っていると思うかもしれない。


ラーメンにおいては、メンマの代わりのようなそうでないような。とりあえず食感がよい。少し酸っぱい茎わかめだ。
おみやげ売り場に売っている。これさえあれば自宅がサボテンレストランになるぞ。

【5品目】サボテンハンバーガー
【6品目】サボテンホットドッグ

ここらへんまでくるともう「あ、サボテンだ」と言わなくなってくる。すっかりタマネギのみじん切りくらいの付き合い方だ。


【5品目】サボテンハンバーガー。
もう全く違和感を感じない。
【6品目】サボテンホットドッグ。軽く塩抜きされたサボテンがのっていて、歯ごたえがアクセントになっている。
満腹にて、ピラフは食べられなかった。さりげなく観葉植物と並べてあるようだけど、ここでは意味合いが違ってくる。

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