先月、近所の駐車場に生えているサボテンを食べたら酸っぱくて完敗した体験談を書かせていただいた。(参照記事:サボテンクエスト)
普通に調理して食べると酸っぱくてダメなのはわかったけれど、どうにかしてこの酸っぱさに勝てる方法はないものか。
酸っぱくて実用的なものといえばレモン。まずはレモンの真似をすることから始めてみよう。
(ほそいあや)
ファームと言っても栽培しているわけでなく、管理者さんは困っている位だ。好きなだけ持って行ってよいという許可が出ているので企画もスムーズに進む。なんとありがたい事でしょう。
前回で打ちのめされてもう食べたくないと思ったサボテンと、再び対面する時がきた。キミの長所を引き出してあげよう!ふくらむ期待を胸にあの場所へ。
二重にしたゴム手袋(前回一枚ではダメだと学習した)で摘んできた。
まずは無難なところからレモンティーの模倣をしてみよう。レモンに比べて香りがないのが気になるけれど、酸っぱさでは負けていないぞ。がんばれ、サボテン!
ハーブティ?ちょっと違う。固形なのでお茶に広がらないのだ。酸味も薄い。そのくせサボテン特有のとろみがついてしまって、ぼやけた紅茶になってしまった。 ああ、初っぱなからぴんと来ない結果になってしまった。 正直、レモンティーとはほど遠い事は確かだった。
酸っぱくてたまらないレモンをもしゃもしゃ食べられるレシピとして一番なじみ深いのが「はちみつレモン」ではないでしょうか。レモンをはちみつに漬け込んで一晩置いておくあれです。部活のあとに顧問の先生の奥さんがタッパーに詰めて持ってきてくれるあれです。
これが成功すれば、サボテンを手づかみでほおばれるという事!
一口食べた。・・・これはいけない。はちみつ攻めにあった何かの草、という感じ。という感じ、じゃなくてそのもの。
酸っぱいし青臭いし、はちみつの良い風味はちゃんと感じるのだけど、まったくマッチしていない。 とりあえず、酸っぱい。
あなた毎回毎回酸っぱいだけの芸風で面白いとおもってんの?と殴りかかりそうになった。しかし相手はサボテン。振り上げた拳をぐっとこらえた。
まだ諦めたくない。このままじゃ二戦二敗になってしまう。 こうなったら秘密兵器を召喚するしかない。