四日経過・結果発表
そして4日目。今日も特に変化はない。これ以上待っても意味がなさそうなので、実験はそろそろ打ち切りだ。
では結果どうなったか、写真つきでご覧ください。
コーヒーが分離してるのを見たことないが、案の定、特に沈殿なし
分離したとこ飲み比べ
様子が変化したのは2種類だけであった。「よく振ってお飲みください」神話の崩壊。「あえて振らない」時代の到来。残る邪魔者は、野菜生活と飲むヨーグルトだけであるが…。
落ち着いて考えてみよう。様子が変化したとはいえ、それだけで「振らなきゃ!」と思うのは時期尚早。
分離したことでかえって美味しくなっている可能性だってあるじゃないか。
分離した部分をスポイトで少しずつ吸い込み、別のコップに移していく。
こうして「野菜生活の上の層」「野菜生活の下の層」の2つのドリンクを作る。分けて飲んでみようという魂胆だ。分けて飲んだほうがうまければ、イコール振らないほうがいい、ということ。
まず上の部分を飲んでみる。
色は意外に濃い色だけど、濁ってはいない。澄んだ色だ。
コップに口をつけると、むわっと青臭いような、草っぽい匂いが広がる。材料に書いてあるケールの匂いだろうか。
反面、飲み口は意外にさわやかで、のみやすい。酸味があるので、原材料にあるオレンジやレモンが効いているのかもしれない。
一方、沈殿物を集めたものは、なんていうか沼っぽい見た目。上澄みの部分より色が濃いだけでなく、ちょっと黄色っぽい。
かいでみると見た目とは裏腹にリンゴっぽい香りがして、フルーティーで美味しそうだ。さっき感じた草っぽさがない。
飲み口はさすがにどろりとしていて舌に残るが、上澄み部分と比べてそれほど濃厚な味というわけでもなかった。甘い。なんの味かよくわからなかったけど、リンゴか、あるいはにんじんやピーマンの甘みかもしれない。
あと後味がクッピーラムネっぽい気がした。
澄んだ濃緑
沼っぽい
青臭いような、草っぽいような
甘い。どろりとしているが味はそこまで濃厚でもない。 後味がクッピーラムネっぽい
青臭さが上に、舌触りの重さが下に固まってしまったようで、アンバランス。
上澄みはホエー
さて、飲むヨーグルト。
上澄みになっているのはホエーというものだそうだ。たまに食べ物の原材料欄をみると、マヌケな語感で気分を和ませてくれるアレである。wikipediaによると「高蛋白・低脂肪で栄養価が高い」と書いてある。さらにはパックに使われたりもするそうだ。それ、うまいんか?
まずはホエーのほうを味見。
色は透明度が高くて、ちょっと黄色がかった白。匂いをかいでみると、ヨーグルト特有の酸っぱい感じがなくて、ほんのり甘いような匂いがする。
そして飲んでみて、ハッ!とした。この味は…
これだ
そうだ、スコールに似てる。
実験に使ったスコール(炭酸が抜けてる)と飲み比べてみると、スコールの方は甘みが強くて人工的な感じがするけど、この上澄みはそれをもうちょっと自然な甘さにした感じがした。
そして残りの部分。
これははっきり言ってのむヨーグルトそのままだった。見た目も匂いも味も。
強いて言えば酸味が少し抜けてマイルドになった気がするのだけど、気のせいかもしれない。
半透明で、ちょっと黄色がかった白。
飲むヨーグルト
細かく飲み比べてみたものの、野菜生活も飲むヨーグルトも、どちらも分離後の味は可もなく不可もなく。
それに比べて分離前を飲んでみると、やっぱりメーカーが作った飲み物ってよくできてるよね!という味であった。
「あえて振らない」はそれなりにアリ
そういうわけで、最初の話に戻ると、振れって書いてある飲み物でも意外と分離しない。したがって、「あえて振らない」という生き方はそれなりに有効だ。たまにはずれもあるけど。飲むヨーグルトと野菜ジュース以外は「あえて振らない」、みたいな感じでいいんじゃなかろうか。
一方で、何が何でも「あえて振らない」というハードボイルドな生き方を望む人は、それもいいと思う。分離したら多少味は落ちるかもしれないけど、まあ飲めないほどじゃない。それよりハードボイルドを貫く、そのライフスタイルのほうに価値があると思うのだ。
まあ僕は振りますけど。