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はっけんの水曜日
 
縄文人はマックユーザー


 

仕事だなんだと色々なことに追われてあくせく暮らしていると「原始人みたいに自然の中でのんびり暮らせたらなぁ……」なんて思うこともありますが、そんなちょっとした思いつきを本当に実行してしまった人がいました。しかも20年間も!

平成の世の中で縄文時代の生活を実践してしまった現代の縄文人に会ってきました。

(絵と文:北村ヂン



現代によみがえる縄文人!?


約16500年前〜約3000年前にかけて(諸説アリ)日本で発展した縄文時代。

まだ農耕文化ははじまっておらず、石斧やヤリ、弓矢を使った狩猟をメインに生活していた、いわゆる「原始人」というイメージがまだ残るウッホウッホ感の高い時代です。

そんな縄文時代の人間が現代に生きていたとしたら……相当ビックリしますよね。実はつい最近までいたらしいんですよ、三重県に縄文人が! いや、ちょっと言い過ぎた。縄文人というか、電気やガス、水道などの文明の利器を使わない縄文人のような生活を実践していた人がいたらしいのです。


これは北京原人


その人は縄文生活を20年間実践した後、2005年に縄文人を引退したのですが、その後も「縄文博物館」という縄文生活の資料館を作って館長さんをやられているんだとか。うーん、現代に生きていた縄文人、会ってみたい!

……ということで「縄文博物館」最寄り駅の三重県「井関駅」に到着!

本題の縄文人と全く関係ないので申し訳ないのですが、この駅がいきなり衝撃的でした。まず電車が一両編成なのは当たり前。

……というか実はコレ、電車ですらないんですよね。よく見るとパンタグラフがないのが分かると思いますが、「気動車」といってディーゼルエンジンで動く列車なんだそうです。確かに動き出す時にモクモクと煙を吹き出していました。

そしてもちろん無人駅です。ちなみに改札はコレ。


乗車駅からの運賃及び乗車券類はこの箱に入れて下さい

人を信じる素晴らしさというものを再確認させてくれますよね。いやあ、都会と違ってなんかギスギスしてないし、のんびりしてていいところだなぁ……と思っていたら

ほのぼの感あふれる、小さな小さな駅舎(?)の中に

こんな超猟奇的な落書きがされていて度肝を抜かれましたが。

田舎だからって、住んでいる人みんな心がキレイでいい人ばっかり……ってことはないですからねぇ。

さて、駅を出るとこんな感じで自然あふれる風景が広がっています。やっぱり縄文人の生活をするにはこれくらいの場所じゃないと。

そんなことを考えながら歩いていくと、なにやらアヤシゲな建物が見えてきましたよ。おっ、おっ?

うわっ、出た! 縄文人!

いきなり看板に「ザ・縄文人」といった感じの人物がズドーンと描かれています。ウハーッ、期待度MAX!

すると、中からおっちゃんが登場。多分この人が館長さん……つまり元・縄文人ということなんでしょう。

--あ、どーも先日電話させて頂いた北村です。本日は取材よろしくお願いします

「あれ、ひとりなの?」

--そうですよ、ボクひとりですけど……。

「コレ、テレビじゃないの?」

--えーっとえーっと、ネットのサイトというか、パソコンで見る雑誌みたいなもんで……。

「ああーパソコン? なーんだ、テレビだと思ってたのに」

--そ、そうですか、なんかスミマセン……(電話で説明したハズだけどなぁ)。

このおっちゃんこそ、山崎三四造(みょうぞう)さんといって、1985年より20年間にわたって縄文人の生活を実践していた人です!

そういわれれば看板に描かれている縄文人、ヒゲの有無の違いこそあれ、おっちゃんにソックリですね。ちなみに「三四造」というかなり変わった名前ですが……。

「父親が34才の時に作った子供だから“三四造”なんだよ」

とのこと。……うーん、親の代から変わった人だったんですかね。

さて、こちらが「縄文博物館」の内部。なんだかゴチャゴチャと色んな物が展示されています。

とにかくバンバン情報が詰め込まれてて、どこから突っ込めばいいやら頭がぐわんぐわんしてきますが……。とりあえずおっちゃんが当時どんな縄文生活を送っていたのか、という写真を見せてもらいました。



あらゆる意味でパーフェクト過ぎる写真。こんな表情、現代人には絶対真似できません

予想を遙かに上回る、超キョーレツなインパクトを放ちまくる写真の数々。スゴイ、スゴイよおっちゃん!


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