せめてあと一つだけでも

１ヶ所だけ見てきた、だとさすがに話にならない。結局二日目を設けることにした。

初日でわかったのは北の方はまだまだ喫煙所があるが、神奈川・静岡方面は全滅だということだ。気がかりなのは千葉、南東側にも禁煙区域は広がっているのだろうか？

そして最も恐ろしいのは、この二日にわけての「ちょっとそこまで煙草でも…」旅に、非喫煙者の藤原がついてきたことだ。下がっちゃう、出ない時給がさらに下がっちゃうぞ藤原！

いよいよ八積駅着

ちょっと煙草をそこまで…のはずが、二日にわたることになり、最後に乗った電車が白くもやがかってて夢を見てるようだった。

優雅な旅という目的はどこに？一体私たちは何をしているのだろうか…そんな思いは喫煙所を目の当たりにしたらなくなることだろう。

そして八積駅、頼む、喫煙所あってくれ。

千葉はある

あった、喫煙所あった。もう二日目ともなると、自分が何の目的で喫煙所を探し求めているのかさっぱりわからなかった。

「ちょっと煙草でも…、にしては長旅」というコンセプトがあったのに、長旅部分が長すぎてわけがわからなくなったのだ。

そしてようやく見つけた喫煙所。目の前にしての感想は、嬉しいというよりもこれで解放されるという安堵の気持ちだった。