会社が倒産!その時経理は…
---勤めていた会社が倒産してしまったときの話を聴きたいです
「倒産してしまったのは、3社目の小さな設計会社でしたね。社員7人くらいの。それまで大きな会社にいたので、小さな会社だと全部の業務を見ることが出来るかなー、と思ったんですが…」
「実際に入って資料をみたら、業績がアレレ?っていう感じで。私の他にもう一人いた経理のおじさんも、社員じゃなくて外部から来たコンサルタントの方でした。あやしい手形もいっぱいありましたし…」
たしかに最初のインタビューでYさんも「小さな会社の方がスキルが上がる」とは言っていたが。それにしても話の導入部からして、ヤバい臭いがプンプンする。そこも辞めようとは思わなかったのか。
「コンサルのおじさんから、『この会社は3月までしか持たない。僕と一緒に見届けてくれ。そしたらその後は悪いようにはしないから』っていわれて残っていました。でもその前に取引先が潰れて、手形で取引していたウチも連鎖して倒産に巻き込まれました」
よくよく話を聴いてみると、「融通手形」(粉飾決算の一種)を使った取引もあったとのこと。これに手を染めてしまう会社の倒産は、秒読みの状況と考えて間違いない。 |