この狭さから考えて、元々は人が通る目的で作られたトンネルではないだろう。パイプや排水溝が通っている事からも、このトンネルは本来、水路用に作られたと推測される。
つまりこのトンネルは、そもそも人に内部を見られるという事を想定していないはずなのだ。ただ水を通す、それだけの為のトンネルのはずなのに、なのに、何で、このような美しい模様のトンネルになってしまったのだろう。
後世の人間の気まぐれで、水路が暗渠となり、パイプとなり、そうして人が通れるようになって、初めて日の目を見た土木芸術。見えないところでも全く手を抜かない、明治時代の土木技術者の、凄まじいまでの気概が感じ取れる。いやぁ、良いモン見させていただきました。
さぁて、気分が最高潮に達したところで、最後のアレをやってシメるとしましょうか。 |