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フェティッシュの火曜日
 
100人で闇鍋する方法〜ケータイ闇鍋イベント報告

本物の酔拳

さあ、いよいよ終盤である。

まずは(これまでの繰り返しになるので詳しくは書かないが)べつやく・地主チームが2連続で失敗。つづいてやってきたのは先ほどのバーミヤンで会場を震撼させた、安藤・北村チームである。


「はい、じゃあ余計なことしないで次の具取ってください」(林)
「ァイ!」(北村)


明らかにスタート時以上に声が酔ってる北村さん。動きもなんかガクガクしている。後で聞いたところによると、中継中以外はずっと全力疾走してたそうである。

全速力で次のポイント見つけて、足ガクガクになって休んで、ゲットしたらまた全速力。
「絶対負けるタイプの軍隊ですね」(林)

足ガクガクながらも何とかスクワット。これまでカニ、肉ときて、客席からは「野菜ほしい!」との声。そして、結果は…


白セット!野菜きました!


今回の具材で考えられる組み合わせのうち、一番うまそうかつ贅沢な組み合わせではないだろうか。最初、酔っぱらいながら敏捷に動く石原さんを酔拳と称したが、闇鍋トータルでみるとこっちの方が強力な酔拳だった。(少なくとも、より「酔」なのは確か。)


そうこうしているうちに工藤・石原チームは帰還

程なくして北村・安藤チームも

 

 

せめてものおわび

完全に取り残された形のべつやくチームは、このあとさらにもう1回失敗。そろそろイベント進行的にも時間の限界である。司会の二人がやきもきし始めたころ、再度中継がつながる。


地主さんに選手交代


上の写真は現地で橋田さんがフラッシュ撮影したものだが、会場で見る中継映像では画像が真っ暗であった。なぜなら、プレーヤーが地主さんに交代したからだ。説明に飛躍があるので順を追って説明しよう。

携帯がべつやくさんの動きに反応しないのは、
ダウンジャケット越しの携帯が安定しないせいだろう

プレーヤーを地主さんに交代

地主さんの服の色が地味

地主さん、闇に溶け込む

真っ暗

みごとな隠れ身の術である。と同時に、中継で楽しむ趣旨のこのイベントには最も向かない術でもある。

と、そんなことを気にしてられるのも、この記事をイベントが終わって後日書いてるからであって、このとき会場のムードは「真っ暗でもいいからとにかく食べ物を!」という一心。このままでは暴動が起こる!水際のミッションは、メトロノーム30回。


「いま結果がでました… 時間切れです!」(べつやく)


忘れてた。ゲームには、システム的に40分の制限時間が決められていたのだ。3つ獲得するのにまさか40分はかからないだろう、と思い、司会の2人もすっかり忘却のかなたであった。まさかそこに引っかかるとは。


なすすべなく最後の二人も帰還。
「今、ボロボロになって戻ってきました!」(横山)
「ほんとうにごめんなさい…」(べつやく・第一声)

横山さんが手に持っているのは、(ブレちゃってますが)から揚げ。
「せめてものお詫びにと思って買ってきたんです…」(べつやく)

べつやくチームの鍋の現状。1つしか取れてないのに具がけっこうあるように見えるのは、軽いものばかりで全部浮いてるから


具がひとつではあんまりなので、交換手の石川さん(僕ですよ)の提案で、チャレンジメニューを2つ引いてもらうことに。俺、名案!


はい、ケンタッキー!

つづいて、チーズ!

買ってきた唐揚げも入って、どーん!


「闇鍋っぽくなりましたね」(林)

イベントの趣旨を体現したかのような光景に、会場一同、満足感に包まれた瞬間であった。闇鍋ゲーム、これにて完!


最終結果

 

 

そして伝説へ

こうしてなんだかいい感じに明暗分かれた3つの鍋がそろったところで、だしものはお開き。あとはみんなで鍋をつつきながらの交流会となりました。


一気に炊き出しみたいなことに


最後に、各チームのライターに感想を聞いて、この記事もお開きです。まずは真っ先に3品そろえた石原・工藤チームから。


石原さん

お台場のきれいな夜景見ながら歩くのは、工藤さんとデートしてる気分でした。ロマンチックでしたよ。

鍋はカニのうま味を全部パンが吸ってる感じで、おいしかったです。


工藤さん

あんまり海のほう行ったことなかったので、楽しかったです。カニも、自分で買ってきたカニですから、ね。

鍋の方は、パンがお麩みたいでおいしかったですよ。いままで食べたパンの中で一番おいしい。みんなも鍋にパン入れるべきです。


続いて、北村・安藤チーム。


北村さん

動きの中ではオジギがいちばんやばかったですよ。通行人から見て他は罰ゲームかなって感じですけど、あれだけ宗教っぽい。

鍋の方は、結果的には大成功でしたよ。超うまいですよ。

(バーミヤン事件について)カニと肉とったからもうみんなやさしいかなと思ったんですよ。爆笑だと思ったのに!


安藤さん

鍋おいしかったですよ。味で言うとウィンナーが強いですね。カニの味がしたかどうかは…。

(バーミヤン事件について)北村さんがどうしても行きたいって言うから。「時間ないです」って言ったんですけどきかなくて、「じゃあ全力疾走で行くならいいですよ」って。

結局ほとんど飲みませんでしたよ。一口だけ飲んで、すぐ会計して。


そして最後、問題のべつやく・地主チーム


べつやくさん

全然反応しなかったんですよ。ダウンのせいかと思ったけど、ギュッて締めてもダメだった。ダウン脱いで締めてもダメだった。

練習の時はイナバウアも携帯に感度設定みたいなのがあって、闇の力が働いて弱まったんじゃないでしょうか。


地主さん

いや、ほんともうしわけないなーとしか。

とにかく焦っちゃって。「怒られる!」と。
会場にかえりたくない!って。子供の時に物を壊して帰れなくなっちゃった時みたい。ほんとすいませんでした。

鍋の味は、おいしいです。でも20代しか食べられないですね、この油っぽさは。

 

 

おいしい闇でした

普通にうまい鍋もあり、闇な鍋もありで、イベントとしてはまさに狙い通りの展開となりました。そのうえすべての鍋がおいしかったというのも、なかなか稀有な闇鍋です。

会場で一緒に一喜一憂してくれたみなさま、ほんとうにありがとうございました。そして今回来られなかったみなさんも、ぜひいつか別のイベントでお会いしましょう!それでは!

 

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