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ひらめきの月曜日
 
東京に残る江戸時代の石仏

お地蔵さまのとなりに

先ほどの宣明院のすぐ向かい、浄心寺というお寺の境内に大きめのお地蔵さまがあった。
こちらは比較的新しい石仏だが、その脇に数体の石仏が置かれていた。
おそらく近隣にあった石仏を移動させた物だろう。
背景の部分(光背とよぶらしい)の破損が激しい物がるが、どういう歴史でこうなったのだろうか。


お地蔵さまの脇に

ハンサム系石仏

判別がつかない

お堂の脇にはネコが多い


好みのタイプ

続いて龍光院というお寺を訪れた。
歩いていて偶然石仏が目にとまったので引き返して境内にお邪魔した。
この聖観音がまたいいのである。


シンプルだけど深みがある

右手を蓮のつぼみの上にかざしているのが、先輩にチョコレートを渡そうとするマネージャーのようだ。
などと書くとしかられそうだが、物憂げな表情でさらにそう感じる。
ちなみに観音様は女性的な表情をしているが、本来は男なんだそうである。


せ、せんぱい
横顔がきれいだ

石仏博覧会

次に向かったのは霊巌寺。
ここがもうすごいのである。
境内に入るなり石仏がひな壇を飾るように並んでいる。
思わず声を上げて喜んでしまった。
大半の方にはどうでもよい光景だろうが、僕にとってはパラダイスだ。
どれから見ればいいのかわからない。
一瞬浮かれてしまったが、これは仏様をまつっているのだった。
右手の卒塔婆には「関東大震災殉難横死諸霊追福」とある。
忘れてはいけないが、石仏を作った人には何かしらの願いがあり、それをないがしろにしてはならない。
これはただの石の彫刻ではないのだ。
一息おいて両手を合わせてからじっくりと(文字通り)拝ませてもらった。


 


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