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ひらめきの月曜日
 
東京有名スポットずらし観光
東京駅じゃないですよ

 日本の首都である東京。政治や経済の中心地としても重要な都市だけれども、観光地としても多くの人が訪れる。

 では、東京の有名スポットと言えばどこだろうか。まずレンガ造りの東京駅そのものがそうであろうし、東京タワーもそうだろうか。建造物以外にも、浅草や六本木といった街も観光地だろうから、枚挙に暇がない。

 しかし、それらの観光スポットはすでにどこかしらで誰でも見たことがありそうなもの。有名スポットをちょっとだけずらして、東京を見てみたくもなる。

 そういうわけで、ずらし観光と題して、いくつか見てきました。

小野法師丸

「銀座」ではなく、「金座」をブラブラする

  東京の代表的な繁華街のひとつ、銀座。日本全国に「○○銀座」という通りがあることからも、その影響力がよくわかる。元祖銀座はやはりいつ行ってもキラキラしている。

この写真だけで「銀座だわー」という感じ
画像を加工したのでなく、こういうビルが建ってる

 同じ繁華街でも新宿や池袋といった街とは異なる雰囲気。行き交う人たちの年齢層もやや高めだろうか。高級ブランド店やデザインの変わったビルもいかにも銀座っぽい。

 ところで、この「銀座」という地名は、江戸時代に銀貨の鋳造所があったことに由来する。

左右逆書きですが、「銀座発祥の地」

 そのことを説明する石碑も通りに建っている。慶長十七年(西暦1612年)に銀貨鋳造所が建てられ、通称「銀座」と呼ばれたことから、明治二年になって正式に「銀座」という地名が用いられるようになったとのことだ。

 銀貨が鋳造されたところが「銀座」。であるならば、金貨を鋳造した「金座」もあるのではないだろうか。

 そう思って調べたところ、確かにあった。

ここです
街区表示では日本橋本石町

 そこは、銀座から歩いて行ける距離にある。早足で20分ちょっとくらいかかっただろうか。「金座」は今でも有名な建物としてそこあった。

「金座」の現在地図
確かに「金座跡」の表示が

 そこは日本の中央銀行である、日本銀行だった。付近にあった周辺地図の中にも、日本銀行の建物の中に「金座跡」という表示があるのが読み取れる。

 江戸時代に金貨を作っていた場所が、今でも日本銀行券を発行する機関となっているわけだ。もともとの機能が現在にもつながっていると言える。

守衛さんに「鎖の外から撮影してください」と言われた
かっこいい
どの面から見てもかっこいい
細かいところまでいちいちかっこいい

 さてこの「金座」、まずは建物自体がかっこいい。

 国の重要文化財にも指定されているこの建物は、東京駅などを設計した辰野金吾が設計し、1896年に竣工されたもの。重厚な雰囲気と細かい装飾とが独特の雰囲気を漂わせる。

 ちなみに、日本銀行を上から見ると「円」の形をしているのはよく知られた話だと思うが、設計当時「円」は「圓」と表記されていたので、「円」の形は意図的にデザインされたものではなく偶然だったというのは、私も今回調べて初めて知った。

 さて、銀座周辺はきらびやかな街であったわけだが、金座周辺はどんな感じだろうか。

やはり重厚な銀行の建物
高級果物の千疋屋
そして三越
すっかりおのぼりさん気分

 日本銀行のすぐ近くには、やはりクラシックな建物の銀行が。しかしそういう金融系ばかりでなく、老舗の果物店やデパートも混在。銀座のキラキラ感を少し落ち着かせた街並み、といった感じだろうか。

 少しずつ変化していく街の様子が風景としてもおもしろいので、銀座〜金座間はちょっとした散歩コースとしてもおすすめです。


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