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ロマンの木曜日
 
新年一般参賀に行って来た

視界いっぱいの旗!旗!旗!

さて宮殿前に到着したのは午後のお出まし一回目の5分前。今年は閉館時間が早いということで、一回あたりのお客さんの数もずいぶん増えてるように感じる。整理係から「奥につめてくださーい、奥は空いてますー」とお願いの声が飛ぶも、前に進めない状況だ。というか、極力正面から見たいというミーハー心もなくもない。


みっしりと、頭頭頭。


そのうち「まもなく、天皇陛下が、お出ましになられます」のアナウンスが流れ出す。おそらく毎年来てる人の方が多いと思うけど、分かっていてもこの瞬間スッと緊張感が漂う。皇室御一家がお出ましになる宮殿中央に皆視線を集中するからだ。

正面中央、その奥の障子が開いて皇室御一家がお出ましになられたと共に小旗が振られだす。ぜんぜん正面見えないけど、下から盛り上がってるような歓声があふれ出してくる。


頭だらけの隙間から小旗が立ち上がる

あちらこちらから「万歳!万歳!」の声も。

お出ましを見ようと顔を皆左右に振りながら、小旗も振る。


障子が開いてからお帰りになるまで5分弱。その合間に陛下のお言葉があり、あとは手を振る御一家と小旗を振る参賀客とのコミュニケーション。念願かなってこの目に刻めた!て人から、ある意味芸能人的な観点で見てる人、さらに合間を縫って「やっと見れた!」というのまで、いろいろあるんだろうけど皆笑顔。

まるで自分が歴史の教科書に載ってる写真の中にいるような…でも、一段落するとわらわらと携帯やデジカメで撮影を始めるのが現代の一般参賀ですな。


あちらこちらでニョキニョキ携帯が。
超ボケてますけど一脚+デジカメを高々かざす人も。

皇室問題についていろいろあるのは知ってるけども、最初に書いたとおり自分は「勉強中」レベル。ただ言えるのは、問題を知識のみで語ることにはあまり興味がないんですよ。実際何かしら触れてみないと批判もしたくない、これは他のジャンルでも。

軽い気持ちでいった最初の一般参賀から皇室問題に興味を持つようになった。少なくとも「よくわからない」から「勉強中」と言える程度には。とりあえず行ける条件の人は一度行ってみればいいのに、と思う。この小旗はためく中で何を感じるか?から始めてもいいんじゃないのか。

さて、障子の向こうに御一家が帰られると、今度は参賀客の大移動。宮殿前に溜めに溜めた分、出口に流すのも大変。入場チェックが厳しいのもあって、酔っぱらいなどもいないぶん誘導はスムーズですが。


喋るより看板の方が早い。
英語版もありますよ。


影に隠れ気味ですが、下り坂に人がみっちり。


帰り道は途中から数本にルートが別れてるので、最初こそ混雑してるけども徐々に混みっぷりもゆるやかに。帰りは帰りでまたいろいろと見るものもあるし。


城壁の上まで警察官が。ご苦労さまです。


城壁の横に唐突にテニスコート。


今上天皇・皇后両陛下がテニスで恋をはぐくんだ、というのは知られてますが、それと関係あるんでしょうか。それとも職員のレクリエーション用なんですかね。ほかに遊技に関わるものが他に見あたらないので唐突、でもいろいろ想像させるものがありますな。

門をくぐっての帰り道、これだけの人が集まる場所ですからもちろん物販もあります。物販つうとコンサートぽいですが、要はおみやげコーナー。


お堀沿いにおみやげ屋のテントが並んでます。


基本はカレンダーですね、やっぱり。
皇居にひっかけたお酒も。

キャラグッズの波が!
鯛焼きもブームに乗ってのチョイスか?


おみやげコーナーを越えると一般参賀ツアーは終了。そのまま東京駅に戻ればJRの喧噪と共に正月っぽい東京の空気にツルッと帰還。

デイリーっぽくない企画チョイスではあったかもしれませんが、毎年来るたびに「この独特の空気感は一度感じてほしいなあ」と思っていたので記事にしてみました。最初は「とりあえず見物に」でも「皇居はパワースポットらしいから」でもいいから、一度覗いてみる価値はあると思います。いつもの皇室に関するニュースの見方がちょっと変わるから。

あらためて新年&皇居らしくない服装だ。

皇居いくだけでも結構アガる

テレビで一部しか見れない一般参賀を地上からの目でお伝えしてみましたが、あの歴史の中にいるような空気感はぜひ生で!ちなみに皇居内を見学するだけなら平日でも出来ます。詳しくは宮内庁HPをご覧くださいませ。


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