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ひらめきの月曜日
 
カレーの新パートナーとしての『そうめん』研究

レトルトカレーでそうめんパートナー探し

実際に食べて、思った以上においしかった「カレーそうめん」。ならばどんなカレーがそうめんとの相性がいいのだろうか。

どんなものでも種類を問わず、カレーと名のつくものは大好きな私。自分でカレーを作ることもあるが、いつでも気軽に食べられるレトルトカレーは常にストックしてある。ここではレトルトカレーとの相性を調べてみたいと思う。


みんなキラキラしていて愛らしい
かなり迷ってこれにしました

自分のストックとは別に、そうめんと合うものを探そうと思ってやってきたスーパーのレトルトカレー売り場。いつもはつい値段で選んでしまうが、今日はそうめんとのパートナー探し。新しい視点でカレーを選べるのがとても楽しい。

今回はそれぞれ毛色の違うカレーを5種類用意した。これらをそうめんと一緒に食べて味わってみよう。


ポーズ頼んでないのになんでかこんな写真に

一人で食べても視点が限定されてしまうため、試食会の会場は大晦日の実家とした。事前に連絡して年越しそばを用意するのをやめてもらい、「今年の年越しそばはそうめんカレーで」ということで頼んでおいたのだ。

参加者は私と妻と両親の4名。そうめんをたくさんゆでて、食べ比べをしてみよう。


お買い得部門代表
具の少なさは感じるけど納得はできる

まずはお買い得な低価格部門を代表して買ってきた、イオングループのプライベートブランド「ベストプライス」の「カレー中辛」だ。68円という安さ。パッケージには安さの理由として、具に肉を使っていないということが書いてある。

そういう方向もありだろう。ではみんなで感想を言い合いながら、実際に食べてみよう。

「店で食べたのもおいしかったけど、レトルトとも合う」
「この値段からすると、味もまずまず納得」
「肉なしも、そうめんと一緒だからか気にならないね」

食べる前は「そうめんにカレー? えー、そうめんにカレーなの?」と繰り返し言っていた母も、「意外と合うねえ!」と納得の様子。まずはカレーとそうめんの全体的な相性のよさを確認できたという感じだ。


インド系代表
値段の割にがんばってると思う

続いてはインド系のカレー部門代表として、ハチ食品の「インド風カレー(ひき肉とガルバンゾとマッシュルームのカレー)」。これはストックしてあったカレーで、確か100円ショップで買った物だと思う。値段の割にそれっぽい味で、常備率が高いのだ。

 

「ボンカレーとかの普通のとは違った味がする」
「でも、だからってそうめんに合わないことはないね」
「トマトっぽい味で、パスタ食べてるみたいな気にもなる」

そうめんと言うと和食のイメージが強いが、インド風のスパイスが効いたこのカレーでも、合わないということはまったくない。酸味があるからか、カレーライス的な味の組み合わせではなく、また別の料理のような雰囲気も感じた。


西田ひかる代表
写真でもこれまでと具材感が違うのがわかる

お次は欧風カレーの代表、ハウス食品の「カレーマルシェ」だ。かなり昔から販売されている長寿商品だと思う。値段も200円越えで、これまでのものと比べて倍以上。盛りつけただけでも、具の量の違いがよくわかる。

 

「このカレー、おいしいね!」
「うん、これはおいしいわー」
「100円までのも悪くなかったけど、やっぱり違うね」
「あれ、もうない!まだ食べてないのに…」

最後の一行は私の言葉。このカレーマルシェは大人気で、気がついたら私が食べる前に全て無くなっていたのだ。


写真撮ってる間に全部食べられた

おいしいという評判が高いこともあってショック。普段は食べないカレーだったから楽しみにしていたのに…。

とにかくカレーそのもののおいしさについての感想が多く挙がった。そうめんとの相性については改めて出なかったのだが、それはもう「カレーとそうめんは基本的にかなり合う」という前提がここまでの試食でできていたからだと思う。


パッケージもそれっぽく、タイ代表
肉もゴロンゴロン

4つ目はタイカレー代表、ヤマモリの「タイカレーチキングリーン」だ。300円近くするカレーだが、レトルトカレーファンの間でも定評のあるカレーだと思う。私もどうしてもタイカレーが食べたくなったときはこれを買うことが多い。

 

「これは辛い!」
「辛いね〜」
「甘みもあるけど、こりゃ辛いわー」
「おいしいのはわかるんだけどね」


辛さに固まってる感じ

グリーンカレーだけあって、結構辛い。自分以外の参加者はみんな辛い食べ物があまり得意でないのはわかっていたのだが、リミットを越えていたようだ。そういうわけで私がメインで食べる。もちろんこれもおいしい。

調べてみたところ、タイではカレーを細麺と一緒に食べる習慣があるらしい。そういうことからしても合わないはずはないのだろう。他のものと比べてサラッとしているので、ツルツルと食べられる食感の違いもおもしろかった。


おこさま代表
においもカレー度低め

最後はおこさま向けカレー代表、ヱスビーの「カレーの王子さま」だ。開けてみたところ、あまりカレーっぽいにおいは漂ってこない。パッケージには「1歳から」とも書いてあり、そりゃカレー度も低いだろうと思う。 

 

「カレーライスにしたら物足りなさそうだけど…」
「そうめんとならありだね」
「カレーとしてじゃなく、ミートソース的においしい」

そうなのだ、大人がカレーとして食べるには風味が足りないと思うのだが、そうめんにかけると結構おいしい。ミートソースのスパゲティを食べているような感じなのだ。

というわけで、いろいろと食べてみたがどれも相性はよい。最も合うのはどれか決められるかと思って始めたのだが、「基本的にどれもおいしい。値段の差やその時の気分もあるので、一番というのは決められない」というのが今回の協議の結果だ。

もちろんこれもうまいよね

全て食べ終わったところで、妻が「私が今いちばん食べたいのは、普通のめんつゆだわ」と言いだして、用意をしはじめた。食べてみると、確かにこれも落ち着く。

普通のそうめんを食べていると、味が一本調子に感じられて少々飽きを感じるときもある。食べ方のバリエーションとして、めんつゆのオプション的にカレーを用意するのもありなのだろう。

カレーの味の侵食力と、そうめんの受容の幅を知った「カレーそうめん」。寒い季節にもおすすめのそうめんの食べ方です。


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