誰もが知る広島の銘菓といえば、もみじの形をしたもみじ饅頭である。
お土産の定番ということもあり幼い頃から食べて親しんでいるが、もちろん本物のもみじの葉は食べたことがないし、食べられないと思っていた。
しかし大阪の箕面市ではもみじの天ぷらが名物だそうだ。
それなら、もみじをあしらった「リアルもみじ饅頭」も食べ物として成立するのではないだろうか。
(ほそいあや)
以前、大阪在住のライター尾張さんが、箕面のもみじ天ぷらを食べた記録を見て以来、少し気になっていた。この天ぷらはほんのり甘く、サクサクとした歯ごたえらしい。 全国探してももみじの天ぷらが名物としてあるのは箕面市だけらしい。
12月初旬。もみじの見頃を見計らい、名所へと向かった。実際は「食べ頃を見計らい」なのだが。
私はもみじ狩りというものをちゃんとした事がないのだが、もう、本当にきれいでため息が出てしまった。お花見は場所取りして宴会をするのに、紅葉を見て宴会する習慣がないのが不思議なくらいだ。
いきなり食べ始めるのもなんなので、しばらく紅葉の写真をごらんください。
足元にひろがる赤と黄色のじゅうたんから、きれいな落ち葉を選んで拾った。
ところで「もみじ狩り」という言葉は、よく「いちご狩り」や「梨狩り」などと並べられ「狩ってないのにね」と指摘されるシーンをよく見かける。しかしこのように拾って食べればどこからどうみても「狩り」がついておかしくないレジャーと言えると思うのですがどうでしょう。