携帯電話は商品券に生まれ変われるのか
やってきたのは今回の回収事業に参加しているヤマダ電機(回収店舗は事業紹介のページから調べることができます)。電機製品が好きなので、これといった用もなくうろうろすることも多いが、今回はちゃんと用がある。
回収に出したい旨を伝えると、まずは「端末所有権放棄同意書」なるものにいくつか記入する。中のデータを移したことをここで確認し、端末の所有権を放棄する手続きを踏むわけだ。
そして、電池を抜いて専用の機械で端末に穴を開ける。回収したあと不正な利用がないよう、目の前でこうした作業をしてくれるのは安心につながると思う。
とは言え、先ほどまで電源を入れていじっていた携帯電話たちが目の前で壊されていくのを見ると、心が痛むような気持ちにもなった。なんとなく、ごめんな、と言いたくなるようにも思ったのは意外だった。
ちなみに右の写真は、義母が同日まで現役で使っていたもの。停波が近いドコモのムーバ端末だったので、これを機会にに機種変更したのだ。たんすケータイだけでなく、機種変更した場合にも今回の事業に参加できる。
こうして全部で10台。もう使えなくなった機械がそこに並んでいるのは、さすがに何とも言えない気持ちになった。
ただ、今回の事業関連について調べたところ、古い携帯電話は一般ゴミとして捨てられると言う例も少なからずあるとのこと。そうすると含まれている希少金属もリサイクルできなくなってしまうわけだ。
今回処分した端末たちは、他の用途に再び生まれ変わる。そう考えるとこうした手続きを踏んだ甲斐も感じられる。
さて、今回の事業では手続きを踏んで回収に出すと、商品券が当たる抽選に参加できる応募券がもらえる。
応募コースには2種類ある。使わなくなった端末をそのまま回収に出すと参加できるのが「シルバーコース」。こちらは1000円の商品券が当たる抽選に参加できる券で、今回は9枚もらった。
もう一つはゴールドコース。こちらは2500円以上の携帯電話を購入したときに、回収に出すと参加できる(シルバーとの違いは後述)。義母の機種変更の分に当たり、こちらは1枚もらった。
抽選にはこの事業のサイトから参加できる。応募券に書いてあるシリアルナンバーを入力し、いくつかアンケートに答えると右の写真のようなページに進む。黄色いボタンをクリックすると、当否がその場でわかるようになっているのだ。
さてまずはシルバーコースの1枚目を入力。ボタンを押してみると…。
おお、当たったぞ!
この手の抽選はこれまでろくに当たったことがないので、今回も「残念でしたー」という心の準備をしていたこともあり、1枚目から当たったのはかなり意外。これで1000円もらえるぞ。
1000円の商品券は15万人に当たるとのこと。どれくらいの確率になるのかは見当もつかないが、さすがに次はハズレ。タンスの上にあるクマのぬいぐるみも、先ほどとは異なりがっかりしている。
それでも、シルバーコースの9枚全てをやってみたところ、そのうちの3枚が当たり。今回の例では3分の1の確率で当たったわけで、3000円分の商品券となった。
ラストは1枚だけあるゴールドコース。シルバーコースは1000円分の商品券が当たる抽選にのみ参加できるのに対して、ゴールドコースは50000円・5000円・1000円と、商品券の額を選ぶことができるのだ。
当然ながら額が高いほど当選人数は少ない。今回は一番難しいであろう50000円コースにしてみた。どうかな…。
残念ながら結果はハズレ。1000円コースが15万人に当選するのに対して、50000円コースは800人。さすがに難しいだろうが、ドキドキ感は十分楽しめた。
さようなら携帯電話、こんにちは商品券。なんとなく取っておきつつ、どうしたものかと思っていたものを整理できたのはよかったと思う。たまたま3000円ももらえることになったのもうれしかった。
商品券の到着は12月中旬以降とのこと。変な待ち受け画面やおもしろ写真を思い出しながら、うまい肉でも食べようかと思う。