駅にある旅行パンフレットを眺めていたら、「ダムとダム湖探検ツアー 水陸両用バスに乗ってみよう」というプランをみつけた。
世の中には水陸両用の車があるというのは、なんとなく知っている。水上バスも乗ったことがある。しかし水陸両用バスというのは初耳だ。しかもそんなレアなものでダム湖を探検できるとは。
「水陸両用」という、盆と正月が同時に来たようなおめでたい言葉に引かれて、栃木までダム湖探検にいってきた。
(玉置 豊)
湯西川から水陸両用バスがでている
水陸両用バスが出発するのは、栃木県日光市にある湯西川。やってきたのは紅葉まっさかりの一歩手前という微妙な時期の平日だったのだが、それでもバス停がある道の駅は臨時駐車場が用意されるほどの混雑だった。
紅葉とか日光とかいうものに対して、正直それほど興味がなかったのだが、混雑している様子を見て、平日に日光で紅葉を見に来られてよかったなと思った。
ちなみに水陸両用車のバス停がある場所は、「湯西川」という道の駅と、「湯西川温泉駅」という電車の駅が隣接している珍しい駅である。という話は、本日同行いただいた編集部の工藤さんがコネタ城に投稿するといっていた。ネタばらし。
そういえば工藤さんとは、去年の今頃も中禅寺湖で一緒にスワンボートを漕いでいた。もちろんプライベートではなく取材だけど。年に一度だけ日光で船に乗る仲。なんだか織姫と彦星みたいですね。
探検ツアーは一日6便出ており、どうやら前の便のバスが戻ってきたようである。
予想以上にかっこいい水陸両用バス
バス停にやってきた水陸両用バスから、乗客たちが満足そうな笑顔で続々と降りてきた。
そりゃこのかっこいいバスでダムを探検なんかしてしまったら、満足するしかないだろう。
水陸両用バス、思ったよりもバスだった。しかもかなり無骨。これが道路や荒野を走る姿はイメージできるが、ダム湖の水面にプカプカと浮かぶ姿は想像しづらい。
タイヤとかランプなどの濡れたらダメそうな部品が、明らかに水没する場所に付いている。ちゃんと水に浮くのかというレベルで不安だ。
水陸両用とかいって、タイヤが底に付くような浅い場所を、ダムの水とお茶を濁しながら走るだけではとちょっと不安になった。