長崎に、緑色の砂浜がある。という情報を読者のかたからメールで教えて頂いた。それは興味深い!と、さっそくネットで検索。が、出てくるのはハワイにあるグリーン・サンド・ビーチ(green sand beach)ばかりで、長崎の緑色の砂浜については何も出てこなかった。
“ネットにない情報ほどそれをネットに上げることに意味がある”の法則によりさっそく探しに出かけたところ、けっこう身近なところにそれはあった。という話をかみさんにしたら 「ええ〜っ、今頃気付いたの?!」 と言われた。
(T・斎藤)
私が何度も行ってた海水浴場が緑色
緑色の砂浜は、メールによると長崎は三和町にあるという。が、正確な場所は書いてない。なのでまずは町役場(正確には長崎市の行政センター)に電話で尋ねてみた。すると、 「タケローが緑ですね。」 との返答。
あれ?タケロー(岳路)海岸だったら、私が何度も行ったことがあるところだけど、…緑だっけ?
と思って、確認に現地へと向かった。
言われてみると、たしかに緑色だった。
とは言うものの、手前の方は草が生えてるから緑。 砂の方はかなり微妙な緑色といった具合で、見方によっては、あるいは光線の加減によっては緑に見えたり見えなかったりする。そんなレベルの緑だ。
と、なにやらいきなり、ものすごく地味な記事になる予感がしてきたところで、本日のアジェンダです。
本日のアジェンダ
1) 岳路海岸について
役場に電話して聞いたところ。 何度も行ったことがある海岸だった。
2) 夫婦岩
緑色の砂浜についてネットで調べていたら、「4億8千年前の岩があり、その岩が緑色」という記述をみつけた。これまた私が何度も見たり写真を撮ったりしたことがある岩だった。
3) 高浜海水浴場
グーグルマップの衛星写真で、緑色の海岸が無いかどうか調べていたところ、最も緑色だった海水浴場。
以上、3点を見に行ったレポートです。
1) 思い出の岳路海岸
岳路海岸は、私が長崎に来て初めて海水浴に行った思い出深いところだ。10年ほど前までは海の家などもある賑やかな海水浴場だったが、その後まもなく海の家がなくなり、ずいぶんと寂しい雰囲気となった。
しかしそのおかげで、朝早く行くと人が砂浜を独り占めできたり、お金も一切かからないといったメリットもあり、好んで行っていた。
入り口の看板はこんなことに。。
ご覧のように、緑色の砂浜と言ってもかなり微妙な色だ。 見てるうちに、だんだん緑かどうか疑問に思ったりもするが、ふとした瞬間にやっぱり緑に見える。
メールによると、 「護岸工事が進んで、昔程鮮やかではなくなってるようです。緑色っぽいかなって感じ。でも捜せばもしかして今でも昔みたいに綺麗な砂浜あるかも知れません。」 とのこと。
そういえば、そんなに昔ではないが、8年前に撮った写真ならあったので見比べてみた。
わずかに8年前の方が緑っぽい気がしないでもないが、 いずれにせよ微妙だ。
色味が8年前と現在とで違うのは、 昔だからというより、カメラが違うから。
ホワイトバランスの性能とか、カメラメーカーによる味付けの違いなどで、同じような写真を撮っても色味が違うというのはよくある話だ。それともちろん、季節とか天気の影響もあるし。
つまり、写真から微妙な色合いの話をするのは意外と難しい。 「微妙だ」ということだけがよくわかるかと思う。
8年前というと、私が長崎に引っ越してまもなくの頃。 当時はまだ、最寄の海まで一時間以上かかる土地(茨城はつくば市)から、そこら中が海だらけの長崎に引っ越したメリットを満喫しようと、休みになると頻繁に海に繰り出していた。特にここ岳路にはよく来た。
が、元々海のレジャーは得意ではなかったので、シュノーケルが外れて溺れそうになったり、Tシャツを着たまま泳いだら、シャツの中にクラゲが飛び込んでメチャメチャに刺されたり、いろいろ痛い目にあった。(そして徐々に行かなくなった)
…と、つい思い出話まで書いてしまったが そんなわけで私は何度も来ていたところなのに、 緑色だったとは気付かなかった。 が、かみさんは最初から気付いていたらしく、冒頭で述べたように「何を今さら?」という目で私を見た。
緑色の理由
ところで、どうして砂が緑色なのか? その理由は次ページにて。
4億8千年前の岩もあるでよ!