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ちしきの金曜日
 
800tクレーンスペクタクル再び


こんなにうれしい通行止めははじめて

以前「800tクレーンの架設工事に興奮」という記事を書いた。タイトルの通り興奮した。こんなスペクタクルショーはまたとない、と思ったものだ。

そうしたら、またあるというではないですか!これは行かないわけにはいかない。

大山 顕



すごいすごい!

期待通りすごい光景が広がっていた。とにかくご覧いただきたい。どーん!


300t以上もある橋桁を吊り上げて設置する工事。800tクレーンさん、また会ったね!

このショーが行われたのは、一昨昨日の深夜、2009年10月20日のことだ。平日だ。こんなすばらしい催しは土日の昼間に行ってみんなに見てもらうべきだと思うのだが、前出の工事と同様、橋が架かる下の道路を通行止めにしなければならないため、平日の夜中に行われるのだ。もったいない。ああ、もったいない。

と思う反面、かたぎの会社員が翌日の仕事のために涙をのんであきらめなければならないなか、のこのこでかけていける自らの状況には、ちょっとした優越感がある。ああ、明日をも知れぬ自営業でよかった。

まあ、これぐらいですけど、優越感を感じることができることなんて。


それでもちらほらオーディエンスがいます。

なかでも夢中のオーディエンス・ぼく。あとで自分のtwitterのタイムライン見たら「すげー」とか「おー!」とかばっかりつぶやいてた。

圏央道という計画中の道路

さてこの工事はいったいなんなのか。クルマの免許も持っていないぼくが説明しよう。

いま、首都圏を大きくぐるっと環状に走る「圏央道」という道路が計画されていまして。で、ここ千葉の東金という場所で、すでに開通している千葉東金道路という道路とジャンクションするわけです。

ジャンクションといえば魅惑の立体交差。そんなわけで、その橋の一部が国道126号をまたぐことになり、今回こうやって通行止めをして、よっこいしょと橋を架けることに相成ったというわけです。

まさにクルマのことを全く知らない人間による絵に描いたようなつたない説明。お分かりいただけたでしょうか。詳しく知りたい方は圏央道のサイトなどをご覧ください。

今回ここでみなさんにぜひともお伝えしたいのは、とにかくこの工事がかっこいい、ということなので、あとはそれをお見せすることに専念しよう。

 


約一時間かけて慎重に慎重にこういう作業が行われた。旋回するとき、後ろ(画面手前)のカウウンターウェイトがいっしょに回るのに感動した。あたりまえなんだけど。

吊り上げられる10分前ぐらい。別の角度から。かっこいい!

高規格道路の断面ってこんなふうになっているのね!

反対側から。真っ暗な山のなかに浮かび上がる巨大なクレーン。夢に出てきそう。

ジャンキー(ジャンクション好き)としては完成後もとても楽しみな重層具合と曲線美。橋脚の美しさも見どころだ。

さて、実はここでの巨大クレーンを使っての架設工事を見るのは、1年ぶり2度目なのだ。

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