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フェティッシュの火曜日
 
コミュニティバスだけでどこまで行けるか

台東区:めぐりん


千駄木にて。


次のバスは台東区のめぐりん。レトロな外観がとてもかわいいバスです。


「めぐりん」 データ
運営
台東区
料金
100円
運行間隔
約15分ごと
運行開始
2003年6月
名称の由来
一般公募。まちをめぐる、から。


このバスは内装もかわいらしい。乗ってて楽しいところがいい。

天井は木目調
「止まります」はこんなふう
めぐりん内で乗り継げば浅草まで行ける
千駄木で買った10円まんじゅうを食べながら

めぐりんは実際には東西、北、南の3つの路線に分かれている。


ここでは千駄木から東西めぐりんで東へ向かい、上野で南めぐりんに乗り継ぎ、三井記念病院前(秋葉原のあたり)で降りる。事前の調査によると、病院を挟んで反対側に、次の千代田区のコミュニティバスの停留所があるはずだ。

 

千代田区:風ぐるま

次のバスについては、ぼくが実際に体験した驚きをそのまま伝えたいと思う。

下の写真は、千代田区のコミュニティバス(風ぐるま)の停留所周辺。このなかのどこかに停留所があるんだけど、分かりますか?


どこかにある


答えは、これ。

あっ!


そう、一枚目の右下の木のふもとにあったんです。むしろ隠してあるといってもいい。こんな見つけづらい停留所見たことないです。


で、まあそれはいい。次のバスはいつなのかなと時刻表を見てみたら、こうだった。

14時の次は15時半


田舎のおばあちゃんの村かと思うような本数の少なさ。


この東京の真ん中(千代田区)で、ぼくはバス待ちのために一時間半をぶらぶらと過ごすことになった。

芝生に寝ころんでぼーっと待つ


近くに公園があったので、そこで時間をつぶすことにした。


日の傾き始めた公園で、芝生に仰向けになって空を見る。遊ぶ子が母を呼ぶ声が遠くに聞こえる。そんな、うっかり夢のようにぼんやりした90分の後、それはやってきた。


千代田区、風ぐるま


ちっちゃい。バスっていうよりワゴン車だ。実際、コミュニティバスじゃなくて乗合タクシーということになっている。


「風ぐるま」 データ
運営
千代田区
料金
100円
運行間隔
約70分ごと
運行開始
1997年4月
名称の由来
くるくる回るから(運転手さん談)

このバスの特徴は、乗客どうしが知り合いであることが多いこと。それに、運転手さんとも知り合いであることが多い。


車内はこんな感じ。まるきりタクシーです。


停留所で誰かが乗ってくるたびに、○○さんじゃない、元気?みたいなやりとりがある。

 

そうなる理由は、やっぱりタクシーみたいに車内がいい感じに狭くて、静かだからかなと思う。それと、止まる場所に福祉施設が多いので、車内がちょうど待合室みたいに一種の社交場になっているっぽかった。

そういう意味では、まさにコミュニティっぽいコミュニティバスだと思う。タクシーだけど。


平河町で乗り換え


風ぐるまを千代田区平河町で降りる。いよいよ最後の乗り換えです。

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