ところで、第二隧道東口の前には日ノ岡第11号橋という橋がある。今でこそ鉄骨で補強されたり、手すりが付け加えられてはいるものの、昔は橋床版だけの質素な橋だったことが伺える。
この橋は明治36年に作られたもので、何と日本初の鉄筋コンクリート橋(神戸市の若狭橋が一ヶ月早いという説もある)。先ほどの山ノ谷橋もそうだが、いやはや、本当に琵琶湖疏水は日本近代土木の夜明けと言うに相応しい。
琵琶湖疏水に話を戻そう。ここから始まる第三隧道は第一隧道に次いで長いトンネルで、その距離は850m。出口は山を越えたその先、蹴上にある。なので、またもや山越えだ。 |